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路上のX (朝日文庫)

路上のX (朝日文庫)

路上のX (朝日文庫)

作家
桐野夏生
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-02-05
ISBN
9784022649805
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路上のX (朝日文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

紙で読みたくて、アマ○ンでポチったのを、先日ロスで合流した友人にわざわざ日本より持ってきてもらった作品。500ページを当然のように一気読み。「負の連鎖」だとか「やりきれなさ」とか当たり前のレビューを書くのが憚られる。現実に日本のどこかで毎日起きていることなのだろうし、搾取する大人もいれば手を差し伸べる大人もいるのだろう。桐野さんが作品化するにあたってインタビューを繰り返した、という「リアル真由」である仁藤さんのあとがきも読み逃せない。

2023/05/27

ゆいまある

自宅に居場所がなく、都市でホームレス化する女子高生。その日の食事も寝場所もない為、JKビジネスの闇に吸い込まれる。逃げ出しても逃げ出しても吸い込まれる。仁藤夢乃さん達に取材している為、状況や台詞に違和感は然程ない。叔父さんの再婚相手など、疲れた大人の女は物凄く存在感あってリアルなのに、主人公に血が通ってない。主人公の強さを見せる為の大学生監禁シーンだろうが、ここまでやるキャラかなあ。問題は女対男でも子供対大人でもなく、社会的弱者を救う力が弱い世の中にあるのではないか。

2022/08/25

k5

突然、父母が失踪した真由は、父方の叔父の家に預けられるが、仕事がうまくいかずに酒に逃げる叔父と、その二番目の妻である叔母から邪魔者扱いされ、食事にも事欠く生活を送る。真由は居場所を探すべく、渋谷のラーメン屋でバイトをするが、、、貧困女子ものと言ってしまえば簡単ですが、そこは桐野夏生なので「居場所がない」という感覚がほんとうにリアルに、人の悪意によってオセロが一気に裏返る感触で描かれています。なんとも感想の締めくくりの言葉に困るけれど、読んでもらいたい一冊です。

2023/10/01

まひる

表紙の時点で、重いだろうと思った。性✕生、大人✕少女。規則とお金。私は真由のように育った。家族がいて、家があって、結婚して、家族か増えた。わたしのように生きてる人は多く、わたし達から見えてなかった世界を見せられた。小説ではあるが、ルポでもある。産まれたから生きる。それだけなのに。

2021/02/26

カブ

両親の夜逃げで、親戚の家に預けられる高校生の真由。義父の虐待から逃れてきたリオナ。今までの何気ない生活がどんなに幸せなことだったのか初めて知ることになる、彼女たちが生きていくにはあまりにも過酷な社会。大人の身勝手、無関心、心にグサッとくる。

2021/05/08

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