天国までの百マイル [新装版] (朝日文庫)
天国までの百マイル [新装版] (朝日文庫) / 感想・レビュー
yamatoshiuruhashi
母親を思う主人公の気持ちに感情移入。幾つになっても親は親。どんな年寄りでも少しでも長生きしてほしいと思うし、死の淵に立っているとしても何らかの手立てで少しでも長生きしてほしいと思う。でもそれが本人にとって最良の選択かどうかは別問題。そんな関係ないことまで考えながらも、こうやって出来るだけのことが出来る幸せもあるのだと思う。
2021/05/18
あつ子
単行本で持っていますが(宝物本)、こちらも購入。「俺はろくでなしだけど、ひとでなしじゃねえんだ」 …ほろほろと泣けます。
2021/04/30
秋色
母親の病気の治療をきっかけに、堕ちこんだ中年男性が再生していく物語。様々な形の愛情や関係性・人間性が描かれており、色々と考えさせられるものの、重たすぎず一気に読み進めてしまうほど百マイルの旅に引き込まれる。安男が百マイル走り終えた後の展開には涙があふれてしまう。そこには天国からの再生・救済が確かにあったが、それは百マイルの道程があったからこその結果なんだろうとも感じられる、自分の足で新たな一歩を踏み出そうと思える勇気の種火を灯してくれる作品☆彡
2021/04/15
moka
長男は一流企業に、次男は国立医大を出て今や開業医。銀行勤めから支店長婦人に修まる姉。そんな中で 一時は会社を起こしたものの、全てを失ってしまった、みそっかすの安男 そんな四人の子供を一人で育て上げた母は、心臓病で息も絶え絶え… アメリカ帰りの名医がいると、一縷の望みをかけてサン・マルコ病院へ。100マイルの旅に安男はたった一人で立ち向かう…神の手をもつ 曽我医師の侠気、妻子の慰謝料で食うや食わずの男を養うマリの深い情愛。浅田さんの著書には本当に魅力的な人々が沢山登場する。面白くて一気読み。
2021/06/30
しほしほ
ヤクザの人と、最後に出てくる先生が最高に格好いい!!!
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