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あちらにいる鬼 (朝日文庫)

あちらにいる鬼 (朝日文庫)

あちらにいる鬼 (朝日文庫)

作家
井上荒野
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-11-05
ISBN
9784022650177
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あちらにいる鬼 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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じいじ

とにかく凄い小説だった。これは実の娘でなければ書けなかった小説である。作家井上光晴とその妻、その間に作家瀬戸内寂聴が割って入った不倫の恋が描かれている。この三角関係は才智に長けた女性二人がドロドロしていないのに清々しさを覚える。でも、本妻の心中は、烈しく波打っていたと思う。当時5歳だった作家・井上荒野の紛れもない力作である。……まったくの偶然なのだが、昨日「寂聴さんが99歳で死去」の悲報が流れてきた。近影の寂聴さんの笑顔が、とても印象的だった。

2021/11/12

pirokichi

1966年から2014年の約50年間を、妻と夫の不倫相手である二人の女性の視点で交互に描いている。ドロドロした小説を想像していたが、全く違った。本当の胸の内はわからないが、二人の女性はあくまでも凛として清々しかった。女性にだらしのない夫も最後まで二人に愛された男として魅力的に描かれている。著者の父・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴がモデルと言われているが、娘である著者の三人に対する憎しみの感情が全く感じられない点が凄いと思う。「憎む」よりも「知りたい」、「書く」ことで「昇華される」ということなのだろうか。

2021/11/17

ジョージ

いろいろな意味でスゴイ小説。なかなか居ないよ、こんな女たち。

2021/12/01

めん

メモ。 「誰よりも美しい妻」を地で行く人がいたのだと知った。陽があたっても影ができないような、現実離れした女性に思えたが、実在したんだな。 料理!井上荒野氏の小説の料理…。料理嫌いのワタシすらモチベートする文章。献立名だけでいける。 寂聴氏の訃報と前後して友人から感想が寄せられ、友は「自分の人生がひどくつまらなく思えた」と言っていた。ワタシは「こんなことに巻き込まれなくてワタシの人生は平穏でよかった」と思った。 婚姻という法で守られた契約が無かったら、笙子さんはどうしていたのだろう。 タイトルの意味。。。

2021/11/21

にっしゃん

その話は…が面白かったので続けて買ってみたのが9日。丁度寂聴さんが亡くなった日で、ニュースで見て驚いた次第。この作品が寂聴さんが亡くなったニュースのせいで変に注目されたらやだな、と思うほどに、静かで辛い、美しい作品でした。

2021/11/12

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