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グリムのような物語 トゥルーデおばさん (ソノラマコミック文庫 も 16-4)

グリムのような物語 トゥルーデおばさん (ソノラマコミック文庫 も 16-4)

グリムのような物語 トゥルーデおばさん (ソノラマコミック文庫 も 16-4)

作家
諸星大二郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-06-05
ISBN
9784022671912
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グリムのような物語 トゥルーデおばさん (ソノラマコミック文庫 も 16-4) / 感想・レビュー

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Kouro-hou

諸星調アレンジのグリム童話集。「赤ずきん」「いばら姫」など有名どころが殆どの中、わざわざピーキーな「トゥルーデおばさん」を表題にもってくる所が心憎いw いきなりダイジェスト&唐突にバッドエンドなグリム童話の死亡遊戯な話がなかなか広げられています。ラストの台詞も健在。巻頭の『Gの日記』の不条理感が初期諸星短編的というかシュールレアリズム的でお気に入り。『夏の庭 冬の庭』は美女と野獣なんですが、何ともいえない平凡な最後に味があります。泥棒側から見た『ブレーメンの音楽隊』は動物の顔があまりに凶悪で笑えます。

2014/07/01

更紗蝦

得体の知れない怖さがじわじわくる短編集です。男の子が妙に可愛らしく感じられるのは、女の子の「魔性」との対比のせいでしょうか?

2014/12/04

そのじつ

グリムの諸星風味ハマります。もう一冊の「グリムのような物語スノウホワイト」の表題作と同系統の「赤ずきん」もハリウッドの名作リメイクみたいな気の利いた演出で好き。でも「Gの日記」が面白かった。奇妙で夢想的なシチュエーションが平坦な調子で延々と続く語り口が面白い。最後の数ページでオチが用意されていたが、それ以前の語り口が素晴らしいと思う。「トゥルーデおばさん」も。「ラプンツェル」は「スノウホワイト」掲載のものと趣向を変えて。何かを象徴する奇妙な事象たちが、説明的でなく、謎解き風にもならない所が素晴らしい。

2013/12/03

アズル

「Gの日記」がのっけから不気味で面白かった。「赤ずきん」や「夏の庭 冬の庭」は逆説的なお話で納得できた。「スノウホワイト」も読んでみたくなった。

2014/01/21

三月★うさぎ

この人の作品は、ひとことで言うなら「気持ち悪い」だ。 お腹の下の方がグルグルしてくる感じがする。 理解できない異質な物に出会うと、私は気持ち悪いと感じるタチらしい。 子供のころにも、こんなふうにお腹がグルグルなるような気持ちを味わったことがある。 よく思い出せないけど、その時の「何か」が思い出せそうな気がして、私は諸星大二郎を読む。 こんな気持ちになるのはこの人の作品だけだ。すごい! (追記・話が理解できないというわけじゃなくて、異質感が凄いといいたいのです。)

2009/06/19

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