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トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書)

トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書)

トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書)

作家
エマニュエル・トッド
佐藤優
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016-12-26
ISBN
9784022736994
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トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書) / 感想・レビュー

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W-G

就任演説後という事で何気なく手に取った。良書ではあるかもしれないが、タイトルが適切ではない。トランプ大統領誕生に至る背景の客観的な考察に多くの頁が割かれており、"以降"に関しては、割りとありきたりな推測に落ち着いている。トランプが演説で多様する"あなたは""アメリカは""あいつら"が時代の潮流を捉えている事は私でもなんとなく理解出来るが、巻末に挙げられた3つのポイントにも是非注目したい。彼の発言に触れていると、敵がいなくなった時に、自ら仮想敵を作り上げそうな危険性は確かに感じる。人間としての器次第だろう。

2017/01/22

佐島楓

一般的な日本人はアメリカの低所得者層の実態を知らないが、アメリカのエリート経済学者も現実を知らない(ふりをする、目をそらす)ということに衝撃を受けざるを得ない。選挙結果の読み誤りはそこから来ていたのだとか。決定してしまった以上は、適切な距離をとって注視し、過剰な期待はするべきではないだろう。悪い方向に世界全体が進んでいる予感が頭を離れないのがしんどい。

2017/01/06

非日常口

トッドの要点は、アメリカが人種という形で自国内に外部を持っていることだろう。民主主義は経済的に成立させることが一番重要だが、アメリカの白人の統計が変化したことからトランプ現象を指摘することは興味深い。佐藤優は、トランプ次期大統領がニーヴァー以前、真珠湾攻撃以前のアメリカに戻しモンロー主義外交にしよいとしていると指摘する。これを踏まえて、オバマ大統領が最後になぜ安倍総理と会談したかを考えると、何を意図したか別の視点で分析できる。二人は、民主主義は資本主義経済は密接なことと、自由の主体が誰かを指摘する。

2016/12/30

さきん

佐藤氏とトッド氏の対談と思ったがそうではなく、各々朝日出版関係者がインタビューしたのをトランプ大統領を主眼につなげたようである。どれだけ取材者がトッド氏や佐藤氏の言っていることを理解したかはわからないが、特にトッド氏の言っていることには大いに共感するところがあった。両氏ともに言っていることではあるが、予測を当てても、あまりにも世界情勢が目まぐるしく変化するので、時代遅れの預言者になってしまう、現にそうなりつつあるそうである。エリートと呼ばれる人は、今後は大衆にもっと気をつかわなければいけなくなるだろう。

2017/01/01

はるわか

人々は生活水準が下がり余命が短くなるのを目の当たりにして政治に変化を求めた。社会の現状について真実を口にしていたのはトランプ。エリート層の驚きは社会についての無知の裏返し。プロレタリアに選ばれたトランプの勝利はマルクスの逆襲であり米国の民主主義の逆襲。教育による社会の階層化。米国の大統領は王様ではない、米国にはチェックアンドバランスの諸制度が。米大統領選の帰趨はフロリダ州に。トランプのキッシンジャー訪問。好戦的なクリントンのとりまき。戦争を避けたいエスタブリッシュと下層国民の支持を得たトランプ。ニーバー。

2017/03/30

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