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もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪 (朝日新書)

もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪 (朝日新書)

もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪 (朝日新書)

作家
内田樹 加藤陽子 髙村薫 半藤一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2017-10-13
ISBN
9784022737366
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もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪 (朝日新書) / 感想・レビュー

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rico

ずいぶん前のことのような気がする。でも忘れちゃいけない。弁当持ってたら花見で、双眼鏡持ってたらテロの準備…!?わけのわからない議論に唖然としている間に、強引に成立してしまった共謀罪。当時朝日新聞に掲載された様々な論考をまとめたものなので、否定的トーンが強いのは割り引くとして、行為だけでなく意図を処罰の対象とすることはやはり危うい。そのためには「個人」の情報をあらゆる方法で裸にする必要があるし、恣意的な運用がいくらでもできそうな。公文書の廃棄や改竄を平気で繰り返すような国だもんな・・・。やだやだ・・・。

2019/05/15

とよぽん

国会中継では、いつも代表質問に立つ各議員の冒頭の挨拶が長いのと、その内容も似たり寄ったりで、限られた時間に効果的な質問を優先してほしいと思う。また、答弁ものらりくらりと要領を得ず、煙に巻くような感じで。ところが共謀罪をはじめ、一連の戦争できる国への法律がスルスルと成立している。そして日本はどんどん国民が幸せになれない国になっていくような暗い未来。この新書にまとめられた論客の主張はそれぞれに説得力があって、感情ではなく事実を理解して自分の頭で考えることの大切さを今一度教えてくれた。

2020/05/17

さぜん

自分を含めて日本人は記憶に留めることが苦手な国民だ。2017年に施行された「共謀罪」に関して精鋭論客24人が未来の日本を論じるインタビュー集。当時の不穏な空気は感じていたがコロナで全て吹き飛ばされた。しかし嫌な感じはコロナ禍においても健在だ。ワクチン陰謀論や感染者の監視や排除、ずっと続いている日本の同調圧力や忖度はもはや国民気質ともとれる。高村薫氏の「物書きができることは言葉が持っている豊かさ、可能性を最大限にかたちにしていく。その信念を貫いていくしかない。」に震える。言葉の大切さを再認識した。

2021/11/18

しゃが

昨日の衆議院の予算員会がまるで懇親会のような和やかさに違和感を覚えた。TVの画面を通してもわかるこの「勢力・権力の空気感」が…。この本の語った人たちが指摘したひとつだった。今の社会にただよう政治への萎縮感や戦争への「いつかきた道」感が語られていた。半藤さんの「ポイント・オブ・ノーリターン」は深い思いがあった。後に生きる人たちは今の私たちの選択をどう思うのだろうか。

2017/11/28

AICHAN

図書館本。共謀罪法が施行され監視社会の到来が危惧される中、内田樹・青木理・田原総一郎・高村薫・落合恵子・ドリアン助川・小林よしのり等の精 鋭論客24人が日本の未来を提示する。安倍政権は、教育基本法の改訂、特定秘密保護法、集団的自衛権、そして共謀罪法をいずれも強行採決した。戦争のできる「美しい国」作りのためもうやり放題。その裏には、米国への追従がある。日本は主権国家ではなく米国の属国であり、米国の利益のために存在している。であれば米国は日本が何をしようが内政干渉しない…なるほど。

2018/12/05

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