KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

山怪談 (HONKOWAコミックス)

山怪談 (HONKOWAコミックス)

山怪談 (HONKOWAコミックス)

作家
伊藤潤二、他
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018-03-07
ISBN
9784022758385
amazonで購入する Kindle版を購入する

「山怪談 (HONKOWAコミックス)」のおすすめレビュー

もう、山には入れない!? 山の怪談がマンガになるとさらに怖い!

『山怪談(HONKOWAコミックス)』(安曇潤平、伊藤潤二、伊藤三巳華、今井大輔、猪川朱美、吉富昭仁/朝日新聞出版 幼少の頃、父の仕事の関係で庭から山が一望できる環境で育った。父と山歩きしながら、山菜など植物の名前と効能を教わったのは今でも役立っている。だが、印象深いのは妙に首塚が多い地域だったことだ。父は首塚の特徴やいわくつきの場所にも詳しかった。そんな知識があるせいか、山はどこか怖い。幼少期の体験から山に関する不可解な話には興味がある筆者だが、『山怪談(HONKOWAコミックス)』(安曇潤平、伊藤潤二、伊藤三巳華、今井大輔、猪川朱美、吉富昭仁/朝日新聞出版)は漫画であるという点でさらに怖さを感じる。  山が本当に怖いと感じるようになったのは実は大人になってからだ。車である地域を走っていると、どういうわけか誘導されてしまう山がある。ナビで別の場所を設定しても誘導されてしまうのだ。日中でも空を覆うほどの木々で暗く気味が悪いというのに、夜間に誘導されたときはヘッドライトしか灯りがない闇。やっと携帯が繋がった知人と連絡を取り合いながら必死で一般道に…

2019/5/15

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

「山怪談 (HONKOWAコミックス)」の関連記事

遭難者に突然降りかかった悲惨な事故――真相が分かると心底怖い、山の怪談集

『山怪談』(安曇潤平:原作、伊藤潤二、伊藤三巳華、猪川朱美、今井大輔、吉富昭仁:漫画/朝日新聞出版)

 険しい山を苦労して登り、頂上から景色を見下ろす――。山登りはよくロマンティックに語られるものだが、常に危険と隣り合わせのものでもある。急に天候が悪化して猛吹雪になることもあれば、夢中でキノコを探しているうちに道を見失って遭難してしまうこともある…。そんなニュースや報道を見聞きすることは、季節にめぐまれた夏になっても多い。

 山という大いなる自然の前には、私たち人間の力など非常に微々たるもの。だからこそ、山にまつわる怪談が、科学の進んだ今日でも生まれ続けているのかもしれない。そんな“山岳怪談”の第一人者と呼ばれているのが、本作『山怪談』(安曇潤平:原作、伊藤潤二、伊藤三巳華、猪川朱美、今井大輔、吉富昭仁:漫画/朝日新聞出版)の原作者・安曇潤平氏だ。安曇氏は、自身も数々の山に登りながら、怪談専門誌『幽』での「山の霊異記」の連載や、TV番組での怪談語りなど、山における怖い話を中心として幅広く活動をしている。『山怪談』は、安曇氏の「山の霊異記」シリーズ(K…

2018/8/11

全文を読む

関連記事をもっと見る

山怪談 (HONKOWAコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

夢追人009

本書は5人の漫画家さんによる安曇潤平作品のコミカライズ短編集ですね。途中で心霊系の女流漫画家さんとの対談の頁がありまして、そこで初めてお顔を拝見しましたら意外にも松村進吉さんと松村邦洋さんによく似ていらっしゃいましたね。まあ私はポツポツとアンソロジーで少し読んだだけですので、その内に単著の短編集を探して読まなきゃと思いますね。山の怖い話が専門の作家さんの著者は山登り人口を減らすのに大いに貢献されていそうですが、でも山男や山女の方々は山に魅せられて、全くそんなの関係ねえとばかりに挑まれている事と思いますね。

2021/12/07

ネムコ

他の方も書いていらっしゃいますが、登録書名が本チャンと違うという珍しいパターン。『Amazonで詳細を見る』ボタンをクリックすると出てきますが、本当の書名は「山怪談」。登山に絡んだ怪談を書かせたらワタシ的ナンバーワンの安曇潤平さんの話のコミカライズ。みんな元のお話は既読でしたが、やっぱりイイなぁ。買って良かったです。怖いだけじゃなくて、死者の想いが伝わってくる感じ。安曇さん、体を悪くされて、もうあまり登山はなさらないと自書で書かれていましたが、麓の居酒屋などでネタを仕入れたら、また本を出して欲しいです。

2018/03/08

澤水月

伊藤潤二が安曇潤平の山の霊異記ものを1作描いてるの目当て。全体に恐ろしくも暖かくもあり良い。大病された安曇さん、新たなゲキこわ実話怪談は難しくとも、漫画原作には非常に向いている気がする。ブームの本家山怪(安曇さんの方が以前からです)より漫画という形式に合いそう

2018/03/15

roatsu

漫画にもなったんだと人気に驚く。へえ、あのお話はこんな画に、と味わい深い。ただ、表現形式を問わず得体の知れぬものや説明のつかない経験への恐怖を表現し、伝えることはなかなか難しいものだとも感じる一冊だった。

2018/04/08

かやま

山をテーマにしたホラー短編集。ホラーを読むときには重視しない「いい話」系の落ちの作品も、今回はなんだかほっとするようなポジションに納まっていて塩梅が良かった。やばいものを目の前にした時の「見ちゃだめだ」っていうのは何かリアルだよな。

2018/04/12

感想・レビューをもっと見る