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新型格差社会 (朝日新書)

新型格差社会 (朝日新書)

新型格差社会 (朝日新書)

作家
山田昌弘
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-04-13
ISBN
9784022951205
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「新型格差社会 (朝日新書)」のおすすめレビュー

コロナ禍で顕在化した格差とは?「婚活」「パラサイト・シングル」の名付け親が斬る

『新型格差社会』(山田昌弘/朝日新聞出版)

「格差社会」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。

 多くの人は、経済格差を思い浮かべるかもしれない。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、経済格差以外にもさまざまな格差を顕在化させてきた。『新型格差社会』(山田昌弘/朝日新聞出版)は、「家族」「教育」「仕事」「地域」「消費」の「新型格差」に着目する。家族や暮らしを研究する著者の山田昌弘さんは、「婚活」や「パラサイト・シングル」を名付けてきた社会学者だ。時代をつぶさに観察してきた著者が、現代の「新型格差」を考察した上で、これからの社会をより良くするために緊急提言する本書は、まさしく今読んでおきたい一冊である。

「家族」は、大きな格差が広がってきている。まずコロナ禍では、婚姻数が大きく減少した(厚生労働省の速報値)。結婚を控えたカップルが結婚式の日取りを先延ばしした、結婚後の経済的生活に見通しが立たなくなった、などの影響が考えられるという。子どもの出生数も大幅に減少している。“将来の生活の見通しがつかない状況があれば、出生数は相当に減って当然”と山田さんは説明する。感…

2021/5/9

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新型格差社会 (朝日新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

trazom

「パラサイト・シングル」や「婚活」という言葉を生み出した山田先生らしく、コロナ禍を経て、家庭格差・教育格差・仕事格差・地域格差・消費格差がどう変わったかを、鋭く分析する。本来、必要不可欠で崇高な業務なのに、エッセンシャルワーカーとして序列差をつけられたり、東京の人口が初めて転出超過になり受け皿となる地域間格差が発生したり、コロナ禍は、明らかに格差を拡大し固定化しようとしている。こんな状況の中でも、「自己責任論」を唱えて格差社会を巧妙に正当化しようとしているエリート層の精神に卑しさに、私は強い憤りを覚える。

2021/05/04

skunk_c

タイトルから分かるとおり、新型ウイルス騒動による格差社会の変容を簡明に述べている。ネットでも手に入るデータなど、通常あれこれ自分で考えていた内容と大きな差はなく、特に新しい考え方が得られたわけではなかった。しかし本書の魅力は、こうした内容をトータルに、実にわかりやすく整理して述べていること。これって、意外と難しく、さすが「パラサイト・シングル」の造語を生んだ著者だけのことはある。「家族消費」の重要性を説き、生活の質を如何に確保するかというところに、格差からの一つの出口があるのか。若者達の将来が気になる。

2021/06/18

よっち

コロナで可視化された〈家族〉〈教育〉〈仕事〉〈地域〉〈消費〉の五大格差を省察して、今後どうなっていくのか、どうあるべきかを考える一冊。コロナで顕在化した少子化、愛情格差、新しいDVといった家族格差、世帯減収による学習格差、デジタル格差、コミュ力格差、英語格差などの教育格差、働き方の仕事格差、教育や医療といった分野での地域格差、積極的幸福と消極的幸福の消費格差など、時代の変化を分かりやすく解説しつつ、それを踏まえて今後どうあるべきなのか、自分はどうすべきなのかを意識して考えていくのに参考になった一冊でした。

2021/06/26

リラコ

この本が執筆されたのが2021/2/27とあり、それから現在はコロナが感染爆発とまで言われる状況になっている。おそらくここに書かれている新型格差社会、コロナ禍を機に富裕層と中間層との格差がどうなっているのかをリモートワーク、消費、教育等身近な問題を取り上げて論じている。そこから生まれる多幸感も、決して積極的能動的に幸せ〜と感じるのではなく、こんなに大変なことがあってもこういう状態で生きていられるのだから幸せなのだ〜という消極的な幸福感が多いのではと指摘。そう思うことで私なんか生きていられるからなぁ。→

2021/08/19

コニコ

コロナ禍で若年女性の自殺が増えている記事を読んで、派遣やパートがどんどん切られている現実を危惧。実際のデータでは、2020年には対前年比3.6倍の月もあったそうです。家族に依存していた女性も、中流からの転落につながる状況に希望を失っているといいます。この構造的な問題は経済格差だけでなく少子化にもつながり、富める家庭が子どもを少なく育て、学習機会を多く受ける教育格差社会を生み出すという連鎖。格差の固定化があらゆるところで起きている現実がありました。既成の理想的家族や自己責任論を考えるきっかけになります。

2022/04/21

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