KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば

かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば

かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば

作家
齋藤孝
奥山淳志
出版社
朝日新聞出版
発売日
2011-06-17
ISBN
9784023309517
amazonで購入する

かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

masa@レビューお休み中

宮沢賢治のことばを読んでいると、彼の人となりがすぐにわかってしまう。実直で、真面目で、誠実で…どこまでもまっすぐなことばだからこそ、心にしみるのだろう。物語の中にあることばも、不思議とこちらに向かって語りかけているように思えてしまうのだ。賢治のことばは、単に物語を構成するためだけのものではなく、読者に向けて発するメッセージなのかもしれない。また添えられた写真が実にことばに合っているのです。美しい空、雄大な大地、自然の中にある動植物。そういった自然の景色が彼の性質に合っているからこそ、そう思うのでしょうね。

2013/07/18

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

斎藤孝氏監修の宮沢賢治の言葉。齋藤氏の解説で響いた言葉。「自分と向き合う時、内へと深く掘り下げていく垂直型と、外へ広げていく水平型があるが、賢治は両方のスケールがとてつもなく大きい」。「風のように生きる、火のような情熱、水のように漂う、大地に根差した【地水火風】の四要素で生命は成り立っているが、賢治の言葉にはそのイメージが多く含まれている」。とても学ぶところの多い本でした。ただし、断片から言葉の凄みを感じるより、全体を読む方が僕は好み。特に響いた言葉を収録した『春と修羅』『二十六夜』を読もうと思います。

2015/03/22

おくちゃん🌸柳緑花紅

沁みます。文章も、写真も奥深くに、そして遠くの遠くまで。「酒をのみ、常に絶えず犠牲を求め、魚鳥が心尽くしの犠牲のお膳の前に不平に、これを命とも思 はずまずいのどうのと云ふ人たちを食はれるものが見てゐたら何と云ふでせうか」第二章自然の言葉より・・・忘れている大切なこと。やはり、言葉だけでなく作品をしっかりと読みたくなる。

2015/03/23

ゲンショウ

もふたまさんより拝領、拝読。世界の理、生き物の関わり、人の役割…。これらの事柄をかなり深い所で理解して居た人なのでしょう…。‘雨ニモマケズ’には涙が出ました。‘かなしみはちからに、欲りはいつくしみに、いかりは智慧にみちびかるべし’全ては流転変転するものなのですね…。

2012/06/12

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

読友さん達が読んでいたので思わず読む。宮澤賢治の作品や書簡の中からあの斎藤孝が名言名フレーズをチョイスした本。写真も綺麗。私は賢治をきちんと読んだ事がない。最近読んだ漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ・小学館)の作中で軽く読んだくらいだ。そのくせ吉田司の評論『宮澤賢治殺人事件』(太田出版・文春文庫)を以前読み、偶像を丸裸にされた賢治を知っている。だから恐る恐る読み始めた。賢治という人はどうしてこんなに捨身的なのだろう?。そしてどうしてこんなに願いばかり込めているのだろう?。(コメント欄に続く)

2015/01/23

感想・レビューをもっと見る