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タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!

タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!

タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!

作家
ニコラス・シャクソン
藤井清美
出版社
朝日新聞出版
発売日
2012-02-07
ISBN
9784023310025
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タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている! / 感想・レビュー

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jj

租税回避地の歴史、系列、問題点等の取材を通した詳細な内容はとても参考になりました。特に欧州でドル取引を可能としたシティは反米資本の巨大マネーを取り込み、金融ビッグバンによる租税回避地化とそのネットワークによる巨大マネーの秘匿化や、その対抗上、規制緩和されたウォール街の存在。ケイマンのセルバンク元社員インタヴュー。金融に乗っ取られた島ジャージーの闘争。シティへの規制闘争ーブレア時代に完全敗北等はとても興味深く、大企業・富裕層の租税回避は一般国民の税負担の増加となり、貧富の格差拡大が共通問題みたいですね。

2016/05/02

makio37

タックスヘイブンの闇を事実と証言の積み重ねのみで暴こうとする本書は、信頼できる代わりにかなり読むのに根気が要った。シティ・オブ・ロンドンを中心に広がる、主に旧英国植民地でできたクモの巣。法律や政治的安定度だけでなく、そこに住む人々の気質までもシティやスイス、デラウェアのそれのフラクタル構造のようだ。自分が払う税金を最小化できれば他人のことはどうでもよいと企業と各国のエリート達が考える限り、そして庶民が無知でいる限り、この「富を上方に、リスクを下方に再分配」するシステムは盤石だろう。

2013/12/22

koji

かなり読み疲れを起こしますが、志ある経済活動に従事している人にとっては必読の書と言えるでしょう。日本語表題は「タックスヘイブンの闇」ですが、実態は「オフショアビジネスの闇」です。オフショアを悪い意味で聞いたことはなかったのですが、それは表で本書では裏の顔(特に英米)これでもかと暴き立てていきます。しかし結論は全うです。むすびで10の提言をしています。これを読んでください。12/1付朝日新聞の佐伯啓思さんのオピニオンの深い所にも結びつきます。TPPの賛否とは別に日本の針路を深く考える一助となります。

2012/11/30

壱萬弐仟縁冊

租税回避地は、システムとして非効率で、富の移転が起きる(24ページ)。J.M.ケインズは誰よりも早く物事の動きを理解する男と評された(96-97ページ)。bad governanceの結果、腐敗問題を腐敗認識指数(CPI)でとらえること(208ページ)。独裁者が長年君臨して権力が腐敗し、国民が貧困化するのは民主化でgood governanceにもっていかないといけない。これが一筋縄にはいかない。大切なことは透明性、受託責任(スチュワードシップ)、説明責任、CSRや腐敗の見直しなど、文化変革を結論づける。

2013/01/16

ユッケ

陰謀論にすら感じるから不思議。『銃・病原菌・鉄』で語られてた世界の富の偏りへの答えを思い出した。情報伝達の速度や量が膨大になったことで、空間的制約から自由になったような気がするが、どこまでも空間的制約や歴史に縛られているのよね。そして、経済や金融の世界もそこから逃れることは無理なんだけど、それすら否定して「自由」を求めているような気がするなあ。自分たち金持ちに対しては自由を追い求める癖に、貧乏人には制約ばかり押し付けるってのはダブルスタンダードもいいとこだよ。

2012/10/29

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