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はっぴぃさん

はっぴぃさん

はっぴぃさん

作家
荒井良二
出版社
偕成社
発売日
2003-09-01
ISBN
9784033312804
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ジャンル

はっぴぃさん / 感想・レビュー

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やすらぎ🍀

山の上にある大きな石の上を目指す物語。ゆっくり登ると小花に舞う蝶や、さえずりとせせらぎの共鳴を楽しめるけど、いつまでも到着しないんだ。それがぼくの悩み。あまり急いで登ると、ただ頂上を目指すだけが目的になってしまうし、でも急がなきゃいけない気がするの、それがわたしの悩み。丁度よいってどういう人なのかな。そんな人って出会ったことがないよね。蝸牛はいつ見てもゆっくりだよ。白鳩は歩かずに空から飛んで来るんだね。地上ではみんな慌ててまた騒いでいる。爆音が夜中も響いていたから。誰もはっぴいさんを見たことがないのかな。

2023/07/17

シナモン

のろのろはなんでもていねいだから。あわてんぼうはなんでもいっしょうけんめいだから。見方を変えれば短所は長所。読んでいくうちに自分を肯定してもらえた気がしてじーんときました。はっぴぃさんはきっと近くにいるんだね。白い鳥と黄色が素敵な表紙。部屋に飾っておきたい。

2021/07/15

masa@レビューお休み中

困ったことや願いごとをなんでも聞いてくれる、はっぴぃさんは山の上の大きな石の上にときどき現れるそうです。そのはっぴぃさんに会うために男の子と女の子は、それぞれ山のてっぺんを目指します。なんでものろのろの男の子と、なんでも慌ててしまう女の子が、たまたまなのか、たまたまではないのか、同じ日に同じ場所を目指すのです。そして、ふたりは大きな石にたどり着くのですが…。この物語を読んでいると、『ウサギとカメ』のお話を思い出します。でも、ウサギとカメのような競争は起こりません。勝った負けたの争いは、ここにはないのです。

2014/03/25

ままこ

ほんわか可愛い表紙。のろのろなぼくとあわてんぼうのわたし。願い事をきいてくれるという“はっぴぃさん”と会えるかもしれない場所に出かけますが…。欠点を長所として受け入れてくれると嬉しいよね。眩いイエローを放つ荒井良二さんの絵からハッピーパワーが溢れ出てきそうな絵本。

2020/10/24

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

のろのろで悩む男の子とあわてんぼうで困っている女の子は、願い事を叶えてくれるという『はっぴいさん』に欠点を直して欲しいと思います。はっぴいさんがやってくるという山の上の大きな石をめざします。左ページに男の子、右ページに女の子が描かれ、やがて二人は石の上で一緒になります。山の上にはいろんな動物がやってきます。「あれがはっぴいさん?」と手当り次第に願い事を伝えるのですが……。欠点って見方を変えれば美点にもなります。明日は良いことありますように。(*´∀`)  ビタミンカラーの楽しい本です。2003年9月初版。

2015/12/06

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