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月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)

月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)

月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)

作家
上橋菜穂子
出版社
偕成社
発売日
2000-10-01
ISBN
9784036524303
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月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫) / 感想・レビュー

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mocha

上橋菜穂子さん初期の作品。土着信仰が文明社会に飲み込まれる時、人はどれほどのものを失うのか。九州祖母山系に伝わる伝説をベースにした古代ファンタジー。「語り」という形式で進行するので視点が一方向になり、感情のやりとりがわかりづらくなるところはあるが、歴史と神話、少数民と趨勢といった上橋さんらしさがぎゅっと濃縮されている。男女の愛、親子の情、人のエゴ…様々なものが読み取れる深い物語だった。

2017/06/25

雪風のねこ@(=´ω`=)

荻原規子さんの勾玉シリーズを思い出した。でも無慈悲に思えるカミの所業は鹿の王に通じる所がある。これは世界観ではなく、生死感が同じなんだと思う。カミとオニは同じだと言って良い。人の感じ方が、それを変えさせるのだろう…な。どちらが正しいとは言い切れまい。その繰り返しだからこそ、人が生き延びている証でもあるのだろう。苦しくとも。悲しくともだ。日々思わないだろうか?感じないだろうか?残飯として捨てられていく食物を。生命を蔑ろにする行為を。それはカミに毒の刃を突き立てている事に、同義ではなかろうか?

2016/04/04

青蓮

上橋菜穂子の初期の頃の古代ファンタジー。一つの新しい文化の為に昔からの文化が消えてゆく。大きな流れに逆らえず、生きていくために大切なものを一つ喪わねばならない痛み。どちらを選んでも苦しい2選択…と、児童文学としてはかなり重たいので、読める世代はもっと上でもいける筈。やるせなく切ない読後感。上橋菜穂子らしさが感じられる作品。どこか「もののけ姫」と似ている。

2018/04/02

papako

上橋さん初期作品。日本の大蛇との婚姻譚が元になったお話。脱神話時代の物語。無条件にカミを恐れ敬っていた時代から、人は自分たちで生きることを選んでいく。文章がかたくて読みづらかったけど、カミや闇への恐れと恋しいという想いにやれるキシメ、母の弱さにすがるナガタチ、絆として山白に息づいたタヤタ。三者三様の想いが伝わってきました。たまにこういうのもいいね。

2019/11/12

ぶんこ

あまりに突き詰めてくるものが重すぎます。 自然と人間の営みの妥協点はどこにあるのか? キシメの畏れ、村人達への思いを考えると、10代の少女が背負えるものでは無いですね。 ナガタチの辛さ、人と思ってもらいたい気持、人として遇してもらえない辛さ。 人の命とカミの掟を天秤にかけなくてはならなかったキシメが哀れでした。

2014/08/11

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