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いいたいことがあります!

いいたいことがあります!

いいたいことがあります!

作家
魚住直子
西村ツチカ
出版社
偕成社
発売日
2018-09-19
ISBN
9784037272906
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いいたいことがあります! / 感想・レビュー

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chimako

YAらしい1冊。親の言うことを何の疑いもなく聞いていたのに、気がついたら「それはちょっと違うんじゃないか」と感じるようになっている。当たり前だと思っていたことが当たり前だと思えなくなる。家事の手伝いをしないと怒られる自分と、何もしないでテレビを観る兄。「○○のため」だと言われても、それがただのおしつけではないかと疑う。自我の目覚めと思春期の始り。スージーの正体は想像に難くないが、同じ思いだった二人は微笑ましく温かい。親は有り難いが時に鬱陶しい。そんな中学生に読んでほしい。すぐ読めるボリュームもうれしい。

2019/07/20

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

75/100点 祖母から三代にわたる家庭における仕事と家事における問題を描いた作品。話しの中にファンタジー要素を醸し出しながら母親と娘のお互い不満を抱えた関係の中に、家族の中で生まれる仕事や家事に対して女性が背負わされ続けている問題を描いています。最後の方で家族みんなが気付いて問題が解決したかのようなラストになっていますが、実際は何も解決などしていないのじゃないかな。登場するこの家族全員に共感出来ないままの読書になりました。

2018/11/19

がらくたどん

続編が出たので再読。家事も勉強もしっかりね!「そういうもの」「あなたのため」と母は言う。兄や父には「家の事」をさせないのに・・。陽菜子小6、お母さんへのモヤモヤが爆発しそう。言いたい事はたくさんあるのに口から出るのはシドロモドロの言葉ばかり。そんなとき謎のお姉さんが落とした手帳に書かれた言葉に衝撃を受ける。すごい!言いたかった事だ!!大人の事情も少しづつ分かり始める年齢だからこそ「いいたいこと」が巧くまとまらなかったり遠慮があったりでお腹に溜まる一方のモヤモヤを言語化し「わたしの道」を歩き出す背を押す良作

2023/01/30

とよぽん

これも読友さんのレビューを読んで知った本。小学校高学年ぐらいから読める児童書だが、親世代の人にもぜひ読んでほしいと思う。子どもは1人の独立した人格をもっているから、決して親の思うとおりには育たない。自分もかつては子どもだったでしょう? そして、ジェンダーの問題も絡んでくる展開ゆえ、ぜひ大人に読んでほしい本としておすすめしたい。面白かったし、考えさせられた。良書。

2023/11/17

ぶんこ

中学受験のための塾に行っている陽菜子ですが、友だちとも遊びたいし、大好きな絵も描いていたい。中学生の兄は勉強と野球があるからと家事手伝いは免除。陽菜子ばかりが手伝わせられることに納得がいかない。塾をズル休みし、友だちの家に遊びに行ったりと抵抗をするがモヤモヤ。親は自分が子どもだった頃のことを忘れて、子どものためにと思い込んで口出しする。まぁ仕方ない部分もあるとは思うものの、兄妹で家事に差をつけるのはよくない。このお兄ちゃんの言ってることに仰天。このまま大人になって結婚したら、妻になる人が可哀想。

2021/04/14

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