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ツキノワグマ

ツキノワグマ

ツキノワグマ

作家
宮崎学
出版社
偕成社
発売日
2006-10-01
ISBN
9784037451202
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ツキノワグマ / 感想・レビュー

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NAO

ツキノワグマについての、目からうろこのびっくり、どっきりに、認識を新たにさせられる。アウトドア流行で森や山の中に作られたキャンプ場の食事の匂いは熊や野生動物にとっては拷問に等しいということ、日本のリゾート地やキャンプ場、山の中のゴミ箱は餌付け以外の何物でもないという言葉に、いろいろと考えさせられた。児童書だけど、是非大人の人にこそ読んでほしい本。

2018/11/19

yumiha

著者宮崎学氏は、長野県の伊那谷に暮らしながら、野生動物の写真を撮っておられるカメラマン。この本を読むまで私は、開発の名のもとに森林を伐採するから、ドングリなど熊の食料が少なくなり、熊は里山へ下りてくるのだと思い込んでいた。だが、何十年もかけて写真を撮りながら、野生動物の推移を実感されている著者は、違う考えを持つ。熊の棲息圏内へキャンプ場や民宿、遊歩道など作って入り込んだ人間と、数を増やしてきている熊が遭遇する機会が増えたからだという。また、ちゃちなゴミ箱から食材の味を覚えて、里に出没するのだそうだ。

2016/09/29

あんこ

何年も前、茨城にあるキャンプ場に泊まった時、夜中に動物が来たことがあった。バサッバサッと大きな音でテントを揺らすし、下からガリガリするし驚いたのなんの。どうやら、テントの中にあるゴミ袋をねらったみたいだった。内側からテントをたたき、うわっと大声を出したら逃げてくれた。あの動物は、ネコだったかタヌキだったか。長野のキャンプ場ではクマが出没するところがあるみたい。やっぱりゴミを狙うそうだ。整備されてるキャンプ場では安心しちゃうけど、自然と隣り合わせだし人間ももっと警戒しなくてはいけないと思った。

2017/02/04

みー

近年のクマの出没ニュースや、人間との遭遇事件などのことを考えると、この本は10年前に出版されたものだが、現在のこの状況と照らし合わせて読むと、大変、怖いものを感じる。「共存」「自然保護」「環境保護」と声高々に言うものの、正確な情報や調査もなく、それらは机上の空論にすぎない。これから先の10年・・すでに鳴らされていた警鐘をどれだけ活かすことが出来ているのか・・もっともっと人間は、真摯に自然と向き合わなければならない。

2016/08/10

ひじり☆

【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】勝手に餌付けして、近付いて来たら駆除って…それは野性動物の身からしたら、本当に勝手な話だな…。ゴミ箱一つにとっても、人間の便利さ優先で自然環境に全く配慮されていないことにビックリ。カナダみたいに出来なものなのかな…。もう鈴をつけて歩けば大丈夫という時代の熊ではないんだ!!!

2019/06/11

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