リンカン: アメリカを変えた大統領
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リンカン: アメリカを変えた大統領 / 感想・レビュー
井月 奎(いづき けい)
民主主義は知と和を尊ぶ人に合う思想で、リンカーンはそれを礎にしてアメリカを分裂から救い、奴隷制度を放棄して人道的な法治国家としての国を創り上げました。そしてそれは同時に民主主義それ自体を守り抜くことでもあったのです。多大な犠牲が国家、そして彼自身にも降りかかり暗殺もされてしまいます。しかし彼の思想や信念は滅することはありません。民主主義よりも永く生き続けるはずです。私が読んだ数冊のリンカーン伝記では白眉の本でした。愛と信念を持ち行動を続ければ、ゆっくりでも続ければ人はどこにでも行けるのではないでしょうか。
2016/06/04
ささ
恥ずかしながら無知なので、リンカンに対する知識はほとんどありませんでした。同じニューベリー賞の「奴隷とは」だったと思うけど、当時の黒人たちが「リンカンだって結局俺たちのことを考えてくれちゃいないのさ」といっていたという逸話がとても印象に残ったくらいでした。 続き https://kodomonohonnnomori.hatenablog.com/entry/2019/03/08/080413?_ga=2.261229519.356306301.1551954302-121216518.1541287622
2019/03/08
おかぴー
人民の人民による人民のための政治。あまりに有名なこの言葉を残したのは、極貧の丸太小屋からホワイトハウスに入り奴隷解放をしたリンカーン。 リンカーンの魅力は、何度失敗しても立ち上がる強さと国民を想う優しさだ。 南北戦争の時、戦況が悪く、5年間で見違えるほど疲れ果てていた。一年毎にシワが刻まれていく写真を見て胸が締め付けられた。 そんな状況でも、日中は毎日、戦争にさいなまれる国民の話を聞き、彼らに冗談や面白い話をしてリラックスさせていた。戦争で戦った相手にも手を差し伸べた。 身をもって平和を体現した大統領だ。
2017/11/09
アスタラビスタ
さすがに色々な賞を受賞しているだけあって、いい内容の本でした。リンカンって偉人といわれるがただただ善い人だったのだろうか?とよく知らなかったのだけれど、リンカンもやはり人間であること、しかもかなり個性的な、苦労づくしの人生を自分の力で生きた人であること、困難な状況下で自分で考えて、最善の決定を下す決断が出来た人だということがよくのみこめた。最後の五年間の写真のやつれようが全てを物語っている気がした。歴史の知識で欠けていた重大な部分が補えた気がする。
ひなきち
リンカンのことが大好きになりました(つД`)ノわが身を削りながら、平等な社会を確立した、歴史上の偉人。人智を超えた運命もあったのではないかと思いました。
2014/08/01
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