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トロッコ (日本の童話名作選)

トロッコ (日本の童話名作選)

トロッコ (日本の童話名作選)

作家
芥川龍之介
宮本 順子
出版社
偕成社
発売日
1993-03-01
ISBN
9784039636102
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トロッコ (日本の童話名作選) / 感想・レビュー

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yoshida

ふと現実に気付いた子供の焦りと困惑が鮮やかに表現されている。トロッコに乗りたい主人公。二人の土工について行き、トロッコを押し、下り、移動する。爽快感が徐々に家への帰路が離れる事の不安に切り替わる。夕暮れに土工達から、ここで帰るように言われた主人公は帰路の遠さに絶望感をもつ。買ってもらった菓子を捨て、下駄を脱ぎ、まさに飛ぶように走り帰る主人公。その感情が家に辿り着いた時に爆発したように泣いてしまう。主人公が選択と結果の責任を否応なくとる事を知る。そして困惑しながらも大人になる。焦燥感が痛いほど伝わってくる。

2017/04/21

gtn

あの時は、母の胸に飛び込むことによって、感情を爆発させ、泣きじゃくり、やがて安心と幸福感を得ることができた。今は、ただ目の前にトロッコの線路がはるか先まで続いているのが見えるのみ。終点を確かめることも、戻ることも、そして泣くこともできない。

2021/05/12

michel

★4.8。そう、これ!この感覚や。誰しも幼き頃に、必ず経験するこの感覚。怖いもの見たさ。ちょっとだけ冒険して、ちょっとだけ自信。んでまた、もうちょい冒険するが、大きな不安に恐怖に…最後は母の暖かさに安堵の涙。落とし方、巧み。

2017/07/21

スプーン

展開に芥川の才能を感じます。凝った絵も秀逸。

2018/04/28

葉月ねこ

行きは良い良い帰りは怖い。 幼い子どもがついて来ているのに、あまり意に介さない土工の冷たさ。所詮他人は他人だ。そこまで寿命が長くはなかった芥川龍之介が生きた時代、26歳の彼は自分が人生の折り返し地点にいることに気がついたのかもしれない。

2019/08/03

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