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つかのまのこと

つかのまのこと

つかのまのこと

作家
柴崎友香
東出昌大
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-08-31
ISBN
9784040650630
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東出昌大が“顔の見えない男”役で小説の世界に! 芥川賞作家・柴崎友香の最新作 『つかのまのこと』8/31発売!

『つかのまのこと』(柴崎友香、東出昌大/KADOKAWA)

 芥川賞作家・柴崎友香氏の最新作『つかのまのこと』が8/31(金)に発売されることが決定した。

 本作は、柴崎氏が俳優・東出昌大氏をイメージに純文学小説を執筆。描かれた<物語>を起点に写真家・市橋織江が世界観を撮り下ろし、本書の随所に写真が散りばめられる。作家、俳優、写真家という各界で第一線を走るクリエイターたちが作り上げた、これまでにない「新しい」純文学作品となっている。

 偶然にも同時期(9月1日)公開となったもう一つの柴崎氏原作×東出氏主演の映画『寝ても覚めても』とも一味違うのが『つかのまのこと』だ。ぜひ読者の自由な想像力で楽しんでほしい。

 東出昌大さんの存在感から浮かんできたイメージをたぐり寄せるよう に想像が膨らんでいきました。いくつかの時間といくつかの心が重なりあう小説になりま したが、市橋織江さんの写真を見たとき、わたし自身もすっとその世界に入っていけるよ うな気持ちになりました。小説も写真も、ページをめくるその人の思い思いの時間で楽し んでもらえるものです。普段見ている風景の…

2018/7/27

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つかのまのこと / 感想・レビュー

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鉄之助

東出昌大を想定した当て書きの、フォトブック。主人公が幽霊、の設定。フワフワした空気感が味わい深かった。読んでいるうちに、写真の背景となった家がどうしても気になってしまった。テレビ東京の特番ドラマ『手紙』(東野圭吾・原作)に出ていた家のような気がして、途中から文章が中々入ってこなかった。

2019/03/29

しいたけ

今を生きている時の「生」と、生きることが終わった後の「生」。切り離せない幽玄の世界に酔う。儚いのに凛とする。文と写真が織りなす時空に、胸をときめかせ飛び込んだ。東出昌大をたいして好きではなくても大丈夫。物語を体現した彼の存在の深さに、きっと誰もが圧倒される。まあ、私は東出昌大をたいそう好きなのだけれど。

2018/12/16

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆5.0 思い上がりも甚だしい事、お許し下さればですね、仮にです、本当に仮にです、私が作家になれたとしたらです、この『つかのまのこと』のような文章で、この『つかのまのこと』のようなお話を書いてみたいです。 内容はですね、幽霊の“わたし”が“この家”に住み続けてしまったお話なのです。

2021/01/21

なゆ

とても好きな感じ。ざっくり言えば、古い家に棲み着いてる幽霊、それが東出くん。手にとった時は少々引っかかりを覚えたけど、読み始めると東出昌大の存在がしっくり馴染んでいる。静かなイメージを持ってたせいかな。この古い家の雰囲気に合うのかも。何が起こるでもなく、代々の住人の暮らしをただ見つめている。縁側で、塀の上で。なんだか猫のよう。まなざしが優しい。『家守奇譚』がふと浮かぶ。短すぎて読み足りない。もっと読んでいたい世界。写真よりももっと文章を増やしてもよかったんじゃないの?なんて言ってみたくなる。

2018/11/22

ゆかーん

古い平家に住み着いた、幽霊の日常を描いた小説。東出昌大さんがモデルとなって、家の至る所に出没する幽霊の姿を再現しています。白のシャツと黒のズボン、その出で立ちからはどんな人物なのか全く分かりません…。己が己を分からなくなりかけながら、一人孤独に家に住み着く幽霊でしたが、家に住んでいる虫好きの少女との出会いが、彼に生という考えを植え付けていきます。時代は流れ、親しい人がどんどんいなくなる寂しさは死の世界。対する虫を探し生き生きと行動する少女からは生命力を感じます。陰と陽の相対する描写が不思議な魅力です。

2018/12/12

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