どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた
「どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた」のおすすめレビュー
「いい人がいたら結婚する」じゃ、一生結婚できない!? 科学的知見から導き出された人生指南があまりにも的確
『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』(石川善樹+吉田尚記/KADOKAWA) 人生はたった一度きり。できれば幸せに生きて、満足して死にたいものである。とはいえ、誰もがぶっつけ本番で突入する人生は、いつも予期せぬことばかり。不幸をうまく回避してやっていける確証は、どこにもない。
だがしかし、「幸せは自分のこころが決める」(相田みつを)ものである。 自分自身の心もち次第でどうにかなるのかもしれない。 では、これを知っていれば幸せに生きていける、少なくとも不幸にはならないというテクニカルな「コツ」はないのだろうか。
そんな問いに正面から挑戦しているのが『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』(KADOKAWA)だ。ニッポン放送の大人気アナウンサー・吉田尚記さんと、『友だちの数で寿命は決まる』『仕事はうかつに始めるな』などセンセーショナルな著書で話題の科学者・石川善樹さんによる、「人生を幸せにするコツ」をめぐる対談本である。
こんな直球のタイトルにもかかわらず、冒頭で吉田さんはこう言い放つ。
よくある「人生を幸せにするコツ」って、嘘臭いなぁ…
2017/9/21
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「人に迷惑をかけちゃいけない」は呪いである!? 吉田尚記と尾原和啓が幸せをアップデートするべく語り合う!【後編】
9月に、『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』を上梓したIT批評家の尾原和啓さん。そして同月、『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』(石川善樹氏との共著)を上梓したニッポン放送の大人気アナウンサー・吉田尚記さん。二人とも相手の本を読んで、「同じメッセージを持っている本だ」と驚いたそうです。若い世代に大人気の二人が考える、「これからの時代の幸せ」とは?
人間の価値は「偏愛」にあり?
吉田尚記(以下・吉田) 尾原さんの新刊『モチベーション革命』によると、これからの時代、もっとも人間の価値を左右するのは「偏愛」であると。
尾原和啓(以下・尾原) そう。非効率だし、他人から見たら意味のわからないようなこと、ただひたすら「それが好きでたまらない」ということが、これからの時代の産業になるし、人の価値にもなるんです。
吉田 ここで多くの人を苦しめるのが、尾原さんが言うところの「人に迷惑をかけちゃいけないという呪い」でしょうね。
尾原 これは、まさに古い世代の価値観だよね。日本が戦後に急成長した理由は、みんなで一丸となって、とにかく合理的…
2017/10/25
全文を読む「イイ女とベッドでドンペリ」じゃ幸せになれない? 吉田尚記と尾原和啓が幸せをアップデートするべく語り合う!【前編】
9月に、『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』を上梓したIT批評家の尾原和啓氏さん。そして同月、『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』(石川善樹氏との共著)を上梓したニッポン放送の大人気アナウンサー・吉田尚記さん。二人とも相手の本を読んで、「同じメッセージを持っている本だ」と驚いたそうです。若い世代に大人気の二人が考える、「これからの時代の幸せ」とは?
■モチベーションをハックする方法
吉田尚記(以下:吉田) 今回尾原さんが出版された、『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』。読ませていただきました! 「解体書」って言葉、ちょっと珍しいですよね。
尾原和啓(以下:尾原) うん、グーグルで検索しても200件くらいしかヒットしない。僕が念頭においていたのは「ハック」という概念です。これ、よく使われる言葉だけど、実は適切な日本語訳がないんですよ。
吉田 え、そうなんですか。
尾原 ハックって聞くと大抵は、閉じられた場所にこっそり入っていって、悪さをするイメージが浮かびますよね。でも本来の意味合いは、「世の中の歪み…
2017/10/7
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どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた / 感想・レビュー
kana
表題から予想される自己啓発本とはだいぶ違う!こんな人と延々話したら面白そうという2人が揃うとこうなるのか!と驚くばかりの知的好奇心刺激されまくりの対談。感情の活かし方、流行の条件、多様性の意義まで様々なトピックについて膨大な研究結果に基づき仮説を立てて議論する様子が面白くて幸せです。そして時々はっと目を開かされるような言葉と出逢う。《感情をモニタリングして欲望を発見し、それを忠実に追いかける力っていうのが、今の時代に重要なスキル》《究極のゴールは「朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」》
2017/11/07
ばんだねいっぺい
喜怒哀楽というと、喜楽ばかり大切にするところがあるけど、怒哀も大事にしなきゃなと思った。苦手なこともやりたくないけど、やるか。うーん。 著者の人となりが、面白い。特に、恋愛大作戦のくだりは、笑える。
2017/12/14
Tui
ラジオを中心に活躍するアナウンサーと予防医学の研究者が、幸せについて話しあう。同年代できっとウマも合う二人なんだろう、対談というより雑談に近いノリだ。でも内容はなかなか深く、自分の思考法やコミュニケーションの仕方を振り返る機会になった。極めて面白い内容なんだけど、この装丁では手に取られにくいよ。幅広く読まれるに値するであろうに、もったいない。著者の好みなのかな。
2018/03/13
昭和っ子
死ぬ間際に後悔する「もっと自分の欲望に忠実であればよかった」p.153。過去40年で人の余暇は増えているのに、増えたのはダラダラTVを見たりするような「ニュートラルな時間」ばかりで、友達と会ったり学んだりする「ポジティブな時間」はむしろ減っているという!あらゆる場面で自分の感情をモニタリングし、自分の中にあるいろんな欲望の比較をしなければ「他人に認知されなければ自分の幸せが存在しない」という「鍵の掛かっていない牢獄」のような所から、一生抜け出せないままになってしまう…。
2017/11/30
miu
科学的。この言葉に惹かれて読んでみた。アナウンサー吉田氏と研究者石川氏の対談。わたしも吉田氏と同じく毎日ご機嫌なほうがいいに決まっている と思っていたけど、石川氏はいろんな感情をもつほうがいいと言う。ネガティブはロジカルな思考になるらしい。ようはうまくコントロールすることが大切。知らないことを知るって本当に面白い。考えるってめんどくさいけど面白い。わたしも自分の戒名考えようかな。テーマを持って生きるっていいよね。
2017/11/26
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