粋な男たち (角川新書)
「粋な男たち (角川新書)」のおすすめレビュー
父の自殺、姉夫婦との絶縁、略奪愛…玉袋筋太郎が経験から学んだこと『粋な男たち』
『粋な男たち』(玉袋筋太郎/角川新書)
時代と共に価値観は変わる。ひと昔前の“かっこいい”は「粋な生き方をしている男」だった。『男はつらいよ』の寅さんとか、「粋な男」の五木ひろしさんとか、そんな男たちのことだ。現在では、粋な生き方をする男は化石のような存在で、周りからも「かっこいい」と評価されにくい。
“粋”が時代遅れになってしまった今、日本はちょっぴり息苦しくなっている。「正しいか、正しくないか」。そんな視点で物事に白黒はっきりつけたがる人々があふれかえってしまった。グレーゾーンを許さず、心に余裕がない。だからSNSが毎日のように炎上し、ワイドショーが極端な内容を流してしまう。
今の時代だからこそ、ひと昔前の“粋”な精神が必要ではないか。お笑い芸人の玉袋筋太郎さんは『粋な男たち』(玉袋筋太郎/角川新書)でそんなことを訴えている。
本書は、玉袋さんが今まで見てきた“粋な男たち”との出会いやエピソードを挙げて、読者に「粋とは何か」を伝えようとする1冊だ。なぜか読み終えると少しだけ良い気分になるので、読者にもちょっとだけおすそ分けしたい。
■ビートたけ…
2018/8/18
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粋な男たち (角川新書) / 感想・レビュー
むーちゃん
玉袋筋太郎。 魅力的な人だ。 粋な人になりたいな。
2022/01/24
ホッパー
今まで出会った人たちの粋なエピソード紹介、を期待して読む。それも良かったがそれ以上に、著者の人生における赤裸々な告白に感じ入るものがあった。粋な人とは何か、と考えるためのヒントが散りばめられている。
2022/04/23
ばんだねいっぺい
自分のことだが、気がつけば目線が高くなっている。遠慮も足りないと思う。痩せ我慢はよくしてると思う。いずれにしろ、見つめ直したい。
2018/07/11
緋莢
師匠であるビート武から子供時代に出会ったホームレス、近所の八百屋のオジさんなど、有名から無名まで、著者が〝粋”だと感じた人々について書いています。おわりにで、<――「粋」とは、語るものじゃねぇ、感じるものだ。>なんて書いてますが、その後の<語らずに理解する、察するようなもの>、<そもそも、「粋」なんていうものに、模範解答なんてものはあるはずないよ>に納得(続く
2022/12/12
gtn
文体が心地よい。おっさんがスナックでゆっくり杯を傾けながら、問わず語りをしている感じ。しかし「遠慮」や「地べたからの目線」等、自分の美学をさりげなく披露している。粋である。
2019/01/24
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