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城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)

城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)

城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)

作家
志賀直哉
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-06-22
ISBN
9784041003343
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城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫) / 感想・レビュー

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みかん🍊

先日城崎に行ってきたのにこの作品を読んでいなかった事に気が付いて読んでみた、旅情豊かな話かと思っていたら、生と死を扱った深い作品だった、列車に曳かれたのに生きている僕、死んでしまって仲間から見捨てられた蜂、石を投げられて殺されそうな鼠、当てるつもりがなく投げた石に当たって死んでしまったイモリ、その差はなんだったんだろう。大正に書かれた作品ではあるが思いのほか読み易かった。清兵衛と瓢箪、小僧の神様も面白かった。それにしても列車に曳かれて無事だったというのも凄い。

2016/12/10

にゃおんある

城の崎にて。唐突に電車にぶつかるなんて、自殺でもしようとしたのかな、と読者をいきなり混乱させます。そこから虫の挿話を介して生きることへの反問めいた展開があります。鼠の話が残酷で、害虫を殺す歓びって確かにあって、吸われた蚊なぞやっつければ晴々するのでしょう。不意に訪れた生、玩ばれた命、関心を示されない死骸、そして偶然助かった魂の投石で、たまたま殺されてしまうという因果。そのるつぼの中にいるのだなと思い知らされてしまいます。それが滅形にならず、ここからはじまる感があるところが妙に面白いのです。

2018/05/07

佐久間なす

自身の城崎温泉での療養体験をもとにして綴られた「城の崎にて」他、14篇収録の作品集。 志賀直哉の淡々と事実のみを綴る文体に、すっかりはまってしまいました。 15篇収録されている作品のうち、特に好みだったのは「小僧の神様」。 番頭が噂しているおいしい鮨屋へ、小僧が行ってみたくなる気持ちが食いしん坊としては、よくわかりました。 ある紳士によって、鮨屋へ行くことができた小僧。それは小僧の身分にはあわない贅沢かもしれませんが、それでもつかの間の幸せを味わえたのが、とてもよかったなと思いました。

2014/01/31

てんちゃん

前に読んだ志賀直哉の『剃刀』が好きで、彼の短編集をちゃんと読みたいと思い続けてました。文章に無駄がなく非常にスマート。そしてごく短い短編にも関わらず構成力が巧み。さすが日本文壇界の巨匠と納得です。収録作については私小説・心境小説的なものより子供が描かれた作品(「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」)の方が好みでした。

2018/06/26

ひめありす@灯れ松明の火

高校の教科書に載っていた『城の崎にて』以来の中の志賀先生。表紙が可愛かったので、おためし気分で読んでみました。短編が多くて、長いなと思っていた『城の崎にて』も凄く短くて、あっという間でした。実際読んでみると、こういう人知ってるな、という感じの可愛い子どもたちが印象的でした。清兵衛と瓢箪の清兵衛とか、小僧の神様の小僧さんとか、ああなんて可愛いんだろうかこの子たちは、と思いました。純文学で可愛い子どもって珍しいので、よほどこの人は子供の頃愛されていたんだろうな、と思ったら当たったのでなんか嬉しかったです。

2012/08/07

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