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空想オルガン (角川文庫)

空想オルガン (角川文庫)

空想オルガン (角川文庫)

作家
初野晴
丹地陽子
出版社
KADOKAWA
発売日
2012-07-25
ISBN
9784041003794
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空想オルガン (角川文庫) / 感想・レビュー

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スズ

部員集めに奔走し、懸命に仲間達と共に音楽に青春を捧げてきたハルタとチカが遂に吹奏楽コンクールに出場する3巻目。地区大会⇒県大会⇒東海大会へと歩を進め、弱小部だった清水南高等学校吹奏楽部が大会会場である三重県総合文化センターの大ホールのステージに立ち、最高の指揮者である草壁先生や楽器経験者であるハルタや成島さん達だけでなく、高校から楽器を始めたフルート奏者のチカや他の部員達も懸命に練習に臨んで磨き上げた美しい音色を静謐なホールに響き渡らせた瞬間が素晴らしかった。彼らが普門館の扉を叩く時がとても楽しみです。

2017/08/21

ダイ@2019.11.2~一時休止

ハルチカその3。連作短編集。今回は初めてのコンクール出場がメイン。幽霊のやつのオチが面白かった。

2015/10/04

kariya

あの頃はよかった、なんて大人はよく言う。実際の「あの頃」には死にたいくらいの絶望や苦痛があったのも忘れて、上澄みだけをすくい取る。相変わらず奏楽の腕前より元気や打たれ強さが目に立つチカは、今日も無名吹奏楽部の普門館出場という障害しかないゴールを目指し、顔面も知能も高偏差値なハルタと共に、コンクールや舞い込む謎に奔走する。飄々と語られる謎の答えは時に重い。けれど上澄みの底に今も息づく、綺麗事ばかりではないあの頃の願いや想いが大人に届くこともある。架空の楽器の深い音のように。

2019/12/31

まりも

ハルチカシリーズ3巻目という事で大会編。チカと芹澤さんの友情にほっこりしました。構成力、伏線の張り方が非常に素晴らしい1冊でした。特に良かったのは表題の空想オルガン。読んでいて思わず泣きそうになった。見た目や言動からは想像できない清心女子の優しさや絆が分かる十の秘密も非常に良かったです。今までの努力をぶつける大会が終わり芹澤さんも前へ進む決意をした事で吹奏楽部の今後が楽しみです。まだ出ていないハルタの姉も早く見たい笑

2014/10/22

ヒロユキ

シリーズが進むにつれミステリ要素が薄くなっている気がするけど、「ジャバウォックの鑑札」「ヴァナキュラー・モダニズム」は短編ミステリとしてなかなか完成度の高い謎解きだったと思う。表題作「空想オルガンは意外性もさることながら二人の人物がこちらの心を揺さぶってくれる話だった。今作は吹奏楽の大会メインだったので仕方ないけど、オモイデマクラや初恋フェロモン的なちょっとアレなお楽しみがなかったのが唯一の残念な部分かな(笑)

2013/07/03

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