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楠の実が熟すまで (角川文庫)

楠の実が熟すまで (角川文庫)

楠の実が熟すまで (角川文庫)

作家
諸田玲子
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-07-25
ISBN
9784041003886
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楠の実が熟すまで (角川文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

読みたい本に登録していてやっと時期到来。だがしかし、やっぱり既読の作品だった。あぁ、あるあるだけど自分が情けない。利津は諸田さんの描く女性だなぁと、するりと作品の中に入って行ける。隠密御用で嫁いだはずが先妻の残した幼子を我が子のように慈しみ、夫にも情が湧く利津の気持ちが良かった。【再読本】

2021/06/28

はつばあば

京の公家達は武士の世になって権力が全部江戸に行ってしまい・・天皇も侘しい生活をされていたと。ほんと貧しい生活をされていたようですが、どこにもお金お金と守銭奴がおります。そんな公家の二重帳簿を見つけるよう21の利津に白羽の矢が。今迄何人もの隠密が殺されてしまったので・・利津は子供のいる康昆の元に後妻として。やっぱりね美男美女の組み合わせ、子供も懐いていたらそりゃ愛に発展しますわなぁ。しかし公家側の暗殺者ほんま京都人やわ~。?私ですか何代も前から京都市民ですが・・市民の枠に入れてもらえませんねん(;´∀`)。

2022/05/25

keiトモニ

隠密御用なる江戸時代版ミッションインポッシブル。利津の伯父徒目付清太夫が21歳の姪利津に言い渡す“隠密御用だということを忘れてはならぬぞ…今一つ言うておくが気取られてはならぬ、そなたの命にかかわる…つまりそなたは孤立無援ということだ。危難にあっても助けはないものと思え。たとえ奉行所に駆け込んでも門前払いを食わされよう”…ああ何と無慈悲な。にしても利津の高屋屋敷での蔵の捜索やらの隠密行動には緊迫感が半端じゃなかった。禁裏の口向役人御取次衆高屋遠江守康昆は後妻利津が隠密御用であることを承知していたのだろうか?

2022/03/14

るぴん

母のオススメ本。面白かった♫御徒目付の伯父の命を受け、隠密御用として公家に嫁いだ利津。楠の実が熟すまでに公家達の不正の証拠を掴まねばならない。しかし夫となった康昆に惹かれていき、継子の千代丸は愛らしい。役目を果たせば婚家は破滅、失敗すれば伯父は切腹。板挟みの利津はどうするのか。常に気を張らなければならない利津の緊張感が伝わってきて、ハラハラし通しだった。幽閉されている義弟の謎、変死する奉公人達…王道な感じもするけど、私は好きだな~(^^)『おすすめ文庫王国』時代小説部門3位にランクインしていたのも納得☆

2013/05/24

こおり

武家と公家の金をめぐる攻防。武家は、娘を公家の家へ嫁がせ、内部から不正を掴むという策に出た。密命を受け、たった一人で乗り込む娘 利津。「不正を暴いてやる」という正義感と、次第に夫や息子へと傾いていく女としての想い。ミステリーと恋心の両方が楽しめる趣向だ。婚家の情報を「楠の実」に例えた表現で実家へ知らせる手紙に、利津の聡明さが表されていてなかなか良かった

2015/07/02

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