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舞姫・うたかたの記 (角川文庫)

舞姫・うたかたの記 (角川文庫)

舞姫・うたかたの記 (角川文庫)

作家
森鴎外
出版社
KADOKAWA
発売日
2013-06-21
ISBN
9784041008430
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舞姫・うたかたの記 (角川文庫) / 感想・レビュー

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molysk

将来を嘱望された若き官僚、太田豊太郎が、洋行先のベルリンで出会った、美しき舞姫エリス。愛するエリスとともに異国の地に骨を埋めるのか、自らの栄達のために一人日本へと帰るのか。豊太郎の心は千々に乱れて――。初期三部作「舞姫」「うたかたの記」「文づかい」で、鴎外は自らのドイツ留学で感じた欧州の情緒を、洗練された硬質な文体で描き出す。陸軍の軍医であり、浪漫主義と親しむ文筆家でもあった鴎外。戦闘で傷ついた人の命をあずかる過酷な現実には、美しいものを心の赴くままに追い求める幻想が、必要だったのかもしれない。

2022/01/30

佐島楓

「舞姫」のみ再読。エリスと赤ちゃんと自分のキャリアを天秤にかけ、キャリアを選んでしまっているところに鴎外の非情さを感じてならない。

2016/06/01

Nyah

森鴎外が実際に留学先で懇意になった女性を置いて帰国、彼女が訪日した事への弁明の話ではないか?といまだに思っている。/ドイツのベルリン留学中の太田豊太郎は、優秀な官僚であったが、踊り子エリスと仲良くした為悪い噂を流されクビ、現地新聞社で働くうちにエリスが妊娠、友人相沢の上司天方大臣に気に入られ、ロシア同行後日本に帰国を迫られ承諾。エリスに伝えるのを逡巡し体調を崩し、復調した頃には相沢に伝えられたエリスが発狂してたと。上に流され、肝心な事は言わない、言えない性分で、発狂したから置いてきたって。あんまりだよね。

2023/04/07

里愛乍

不勉強ですみません、いきなり文語体で始まる文章にビビッてしまったというのが正直な感想です。ただ『舞姫』は高校生のとき習っていたからか、おまかな内容は覚えていたので、かえってこの文体がカッコいいといいますか、味があるといった感じはいたしますね。注釈をいったりきたりの読書は大変ではありましたが、それを楽しむという読み方もアリなのではないかと思います。ラストに収録された『普請中』がとても読み易く感じました。会話とかお洒落で粋な感じで好きですね。

2017/03/30

優希

議古文ならではの味わいがあります。殊に『舞姫』は議古文ならではの味わいで悲劇を描いているように思えました。激しくも哀しい恋。エリスの想いが突き刺さるのが痛いですね。個人が幸せになるのが許されない時代背景もあるからかもしれません。他の初期作品も朗読したら美しいでしょうね。

2023/06/04

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