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ジェノサイド 下 (角川文庫)

ジェノサイド 下 (角川文庫)

ジェノサイド 下 (角川文庫)

作家
高野和明
出版社
KADOKAWA
発売日
2013-12-25
ISBN
9784041011270
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ジェノサイド 下 (角川文庫) / 感想・レビュー

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W-G

下巻に入ってまた一段読むスピードが上がるくらい面白くなり、展開も早くなる。そういえば、ミックの背景がもうちょっと語られるか、なにか決定的な危機を招く引き金になるのかと予想させておいて、結構あっさりした扱いに終わったなと昔は感じた。全体的にはとても面白く、一気読みさせられるものの、新薬の開発が何故たかが大学生の研人に託されたのか、そもそも研人父にやらせる必要性すらなく、自分で進めて材料や道具の調達だけ誰かに頼った方が効率も良く確実だったのではないかという気はする。友理さんももっとちゃんと事情説明しろよと。

2017/10/22

HoneyBear

面白くて一気に読了。凄い構想力。空想上の話ながら、コンゴ周辺を取り巻く情勢、民兵による虐殺や少年民兵徴収の実態、米国から拷問代行国へのレンディションなど現代的で重い題材を扱う。多くの専門家への謝辞を見ると、創薬や技術の描写も綿密な取材に基づくのだろう。現生人類は異型なものを(時には神の名の下に)虐げ抹殺して種を保存してきたと。チンギス汗の子孫が数千万人に及ぶという性淘汰の話、ネアンデルタール人絶滅に関する仮説、チキンゲームでは理性的な方が敗者になる、など含蓄に富んだ逸話も多く、非常に濃い読書体験だった。

2014/07/23

kishikan

読後の感想をひとことで言えば、凄い!という言葉しか浮かばない。アフリカ(コンゴ)、アメリカ(ワシントンDC)、日本(東京)という世界を舞台にしたスケール感、アメリカのTVドラマ「24」のようなライブ感、トムクランシーの軍事小説のような現実の兵器使用や諜報活動をふんだんに盛り込んだハードアクション有りで、映画を見ているような緊張感に包まれる。そして根底にあるのは、科学と人類の英知、そして平和との調和という、人類の普遍的希求というところがまた素晴らしい。映像化されれば大ヒット間違いなし。だが日本発じゃ無理か。

2015/06/01

三代目 びあだいまおう

やっぱり最高に面白い!怒濤の疾走感、現代の最高知性である人類が、人智を超えた超人類の前ではかくも脆弱な存在なのかと興奮と感動が止まらない!同時に本書は、我々人類が併せ持つ利己という凶悪性と利他という善性を巧みに描き出し問い掛ける。誰かの為に危険を顧みず命を掛ける登場人物達。エピローグに描かれた美しき人間性は何度読んでも感動がよみがえる!彼らには今も日本のどこかで慎ましくも幸せに生きていてほしい。私達はこんな時代だからこそ人間たる善性『利他の心』を互いに持ち、より良き未来を、美しき地球を守っていこう‼️🙇

2020/04/24

またおやぢ

いやぁ~最後まで息をつかせぬジェットコースターのような展開が心地よい。キャラクターの感情が細やかに丹念に描かれているのが素敵な物語。

2014/08/26

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