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ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

作家
東野圭吾
出版社
KADOKAWA
発売日
2014-11-22
ISBN
9784041014516
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「ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)」のおすすめレビュー

東野圭吾作品史上「最も泣ける」!どんな相談にも真摯に答える「雑貨店」の奇蹟『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾/角川文庫) 星海社

 力強く生きようとすればするほど、人は悩みを抱える。時に人は自らの歩を阻むものを一人では取り除けない。進むべき道を示す地図は、きっと自分の中にしかない。だが、誰かに背中を押してほしい。行く道を明るく照らしてほしい。そう思うのは当然のことだろう。

 東野圭吾氏の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川文庫)は、どんな悩み相談にも真剣に答えてくれる雑貨店をめぐる感動ミステリー。東野氏の作品の中でも「最も泣ける」と評判のこの作品は、2017年9月23日に山田涼介と西田敏行の共演で映画化される話題作だ。

 舞台は、すでに廃業し、廃屋と化した「ナミヤ雑貨店」。その廃屋に、悪事を働いた3人の男たちが逃げ込んでくる。誰もいないはずの店に、突然シャッターの郵便口から落ちてきた悩み相談の手紙。それは、時空を超えて過去から投函されたとしか思えない手紙だった。3人は戸惑いながらも返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。すべてのつながりが明らかになる時、驚きと感動のラストが待ち受ける。

 もし、自分の…

2017/9/6

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 2020年に作家生活35周年を迎え、最新刊『クスノキの番人』も大ヒットを記録するなど根強い人気を誇る東野。今回の企画はKADOKAWA・幻冬舎・講談社・光文社・実業之日本社・集英社・文藝春秋の7社が、出版社の垣根を超えて協力することによって実現された。

 電子書籍化されるのは、平成を代表するミステリー大作『白夜行』や2017年に山田涼介主演で映画化された『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、“悪い東野圭吾”と話題を呼んだ異色作『ダイイング・アイ』など、東野ファンにとって見逃せない作品ばかり。対象作品はすべて「映画、またはドラマ化された映像化作品」かつ「累計100万部を突破している作品」となっており、合計発行部数は1288万部にも及ぶ。

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東野圭吾(ひがしの・けいご) 1958年大阪府生まれ。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞を受賞、2006年にはガリレオシリーズ初の長編『容疑者Xの献身』で第134回直木賞・第6回本格ミステリ大賞を受賞した。

このまとめ記事の目次 ・ナミヤ雑貨店の奇蹟 ・秘密 ・危険なビーナス ・夜明けの街で ・マスカレード・ホテル ・ラプラスの魔女 ・天空の蜂 ・白夜行 ・容疑者Xの献身 ・《番外編》初心者におすすめの東野圭吾作品ランキング

■東野圭吾作品史上「最も泣け…

2018/5/21

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ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

とにかく小憎らしいほど読者を感動させるファクターが散りばめられている。東野圭吾が本気で“泣かせる”物語を書くとこんなにもすごいクオリティなのかと改めて感服した。テーマが普遍的であり、読者に当事者意識をもたらせ、登場人物に自身を投影させる親近感が生まれるからだろう。語りたいエピソードの嵐であるのに思いが強すぎて何を語ればいいのか解らない。それほど心に響いた。特に浪矢雄治の人柄が実に素晴らしい。読み終わった後、しばらくジーンとして動けなかった。またもや東野圭吾に完敗だ。しかもとても清々しくやられちゃいました。

2016/12/05

しんごろ

未来と過去をなぜか往き来しながら悩み相談する雑貨店の話!かなり面白いね!(^^)また再読すること間違いないです!話がとんだと思ったらちゃんとつながってるし、いわゆる伏線を拾うという技ですね(^^)全ての章が面白くステキな物語でした(^o^)そして手紙の温かさを感じました(^^;)それから、これを読んだら『生協の白石さん』を読みたくなります(^o^)BGMには、いろいろ悩みましたが九州男の『マルアール』がいいかと思います(^^;)

2016/03/29

zero1

【情けは人の為ならず】時空を超えた言葉の力。泥棒三人組が廃屋の元雑貨店に隠れる。そこは相談で有名になった店だった。誰もいないはずの店に、相談の手紙が届く。モスクワ五輪(後述)を目指す選手、養護施設の歌手、回答者とその息子。ビートルズの思い出と夜逃げ。そして女性実業家。すべての人物が雑貨店でクロス。「陳腐」とか「ご都合主義」と批判するのは容易。しかし誰かを救い【伝えることの大切さ】を訴えたのは確か。読んでいて「リプレイ」や「夏への扉」を思い出す。残酷なようで、この世は善で成り立っている。

2019/11/28

サム・ミイラ

三十年前と現在との手紙のやりとりということで、まあなんでもありになってしまうのは仕方ない。でも時代考証がしっかりしているのでもしかしたらこんな事もあり?と思えるのは東野圭吾の手腕か。確かにそれぞれの話は悪くない。泣けないけど。読み終えると全てはナミヤ雑貨店とある施設の縁の物語だったと分かる仕掛け。その縁が実は重要でここは読んでもらうしかない。だから繋がり過ぎるほど繋がっているが正直私はここまでやらなくてもと思う。登場人物のひとりに偶然が多いと語らせるに至ってはもう居直りに近い。ここが一番の衝撃だった(笑)

2015/09/13

ehirano1

読み始めから「これはイケるゾ」感満載の予感。ファンタジーとリアルの境界が絶妙でタイムトラベルモノとしては他書を圧倒していると思いました。勿論あっという間の完読でページを捲るのがなんだかとっても勿体ない気分でしたが、とても充実した読書となりました。

2021/11/03

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