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夏美のホタル (角川文庫)

夏美のホタル (角川文庫)

夏美のホタル (角川文庫)

作家
森沢明夫
出版社
KADOKAWA
発売日
2014-08-23
ISBN
9784041016879
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夏美のホタル (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

汚れた心が洗われる物語だったよぉ。田舎の風景が鮮明に浮かんでくるよぉ。みんないい人だよぉ。ほんわかが、いっぱい詰まってたよぉ。哀しさも優しく包みこまれたよぉ。蛍を見たいよぉ。久しぶりにウチの奥さんと手を繋いで大きく手を振って歩きたいよぉ。ヤスばあちゃんと地蔵さんに俺も会いたかったよぉ。慎吾と夏美はいつまでも幸せいっぱいでいてほしいよぉ。物語途中から、自然と涙が溢れてきたよぉ。この物語を読んで人の優しさに決して甘えず、自分に厳しく他人に優しい人になりたいです。【読んだ本通算400冊目】

2018/11/18

小梅

森沢明夫作品9作品目。雲月の彫った美しい菩薩観音を観てみたい!終盤でまたもや堪えきれず涙…夏美と慎吾のその後も見てみたいな。森沢明夫作品は読んでいて風景が見えるようだし、音や匂いまでしてくるような気持ちで読めます。

2017/04/09

まさにい

『夏』『ホタル』の文字と森沢作品であることにつられてこの本を買う。何年かに一度ホタルを見に行きたくなる。蛍の季節は6月の下旬から7月の上旬にかけてのまだ梅雨が明けていない時期である。日が伸びて7時でもまだ明るい時期。仕事が早く終われば2時間かけて奥多摩に行ける。ちょっとした沢に手作りの木の橋がちょこんとできている。その橋の上に立ち日が暮れるのを待つ。この本に出ているように乱舞はしないのだが、暗くなった沢の暗闇の上流からぽつぽつと緑色の淡く儚い光がふわふわと漂ってくる。一つひとつが亡くなった母や祖母や祖父⇒

2016/08/28

kanegon69@凍結中

美しい日本の四季の移ろい。その中でも初夏から秋にかけての表現が、まるで目の前に映像として映し出されているかのようであった。清流、ホタル、セミ、トンボ、古民家で爽やかな風と共に凛となる風鈴。日本人がもつ大切な心象風景を実に見事に描いている。出てくる人物も素敵な人達ばかりで、後半は涙なくしては読めなかった。私の心の中は優しさで包まれて真夏のごとく熱さえも帯びているが、そばで流れる清流からの涼しげな風を受け、心地よい風鈴の音を聴きながら、静かな気持ちで最後のページを閉じられた、そんな素敵な小説でした。

2019/08/07

Willie the Wildcat

3つの恵み。時に、あたかも当然のことのように意識しない恵み。ふと気づくと、喜びとなり感謝となる。別れの真実、写真裏の言葉に込められた想い・・・、地蔵さんの心。ヤスばあちゃんの”お礼”に、夏美のヤスばあちゃんへの”誓い”。生命の奇跡、奇跡への感謝。日々の生活に追われ、この感謝の気持ちをつい忘れがちになる。親孝行したい時に・・・。反省することばかりだが、”心”だけは持ち続けないと!慎吾でなくても、流石に涙腺にくるなぁ。

2017/11/14

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