KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

礼讃

礼讃

礼讃

作家
木嶋佳苗
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-02-28
ISBN
9784041024331
amazonで購入する Kindle版を購入する

「礼讃」の関連記事

獄中結婚した“木嶋佳苗”は、なぜモテる? 過激なポルノ私小説『礼讃』でその謎が明らかに!

『礼讃』(木嶋佳苗/KADOKAWA角川書店)

 ここ数年、ホリエモンの獄中メモなど、刑務所にいる受刑者の言葉が支援者の手によりブログ等で発信される機会が増えてきた。ことの善悪は別にして、彼らが獄中で何を考えどう過ごしているのか、自らの罪にどう向き合っているのかを、ほぼリアルタイムで垣間見られるという現象には正直そそられなくもない。こと世の注目を集めた受刑者のものなら、なおのことだろう。

 一連の婚活詐欺殺人で世の女性たちから総バッシングをくらった木嶋佳苗被告も、その意味では非常に興味深い存在だ。彼女は2013年12月24日付けで「木嶋佳苗の拘置所日記」としてブログを立ち上げ、翌年6月からは有料ブログで自身の生い立ちから振り返った自伝的小説「礼讃」を発表。裁判員裁判で死刑を求刑された受刑者による有料ブログとは、好奇の目を逆手にとった強気にも驚くが、問題はその内容だ。早熟な子ども時代、親との確執、過激な性描写等を克明に記したその物語は、実に大学ノート41 冊にもわたるボリュームだったという。この自伝的小説は、先ごろ『礼讃』(木嶋佳苗/KADOKAWA…

2015/3/26

全文を読む

関連記事をもっと見る

礼讃 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

以前から気になっていた木嶋佳苗の「礼讃」を読みました。自称文学少女だけあって素人とは思えない文章(もしかしたらゴーストライター?)です。内容的には自分を思いっ切り美化した自伝的小説で官能小説の色もかなり強くなっています。また読者が一番知りたい内容は、上告中のためかPartⅡを狙っているかはわかりませんが、ほとんど触れられていません。私の推測としては、当初は若さと女の武器(名器、性技、教養?、オジサマキラー)で稼いでいたのが、若さが失われ、リッチな男に相手にされなくなり、犯罪に走ったのでは?【読メエロ部】

2015/06/18

風眠

礼賛?どこをどう捉えれば、この人を立派で素晴らしいと思えるの?このタイトル、自分で付けたのかな。だとしたら凄いな、いろんな意味で。真梨幸子の『5人のジュンコ』を読んで木嶋佳苗という人物に興味が湧いて、この本を手に取ってみた。自伝的小説を書いたつもりかもしれないけれど、これ小説じゃない。日記?というか、くどくどと長いだけの自分自慢。私はこんなに可哀想なんです、私ってこんなに凄いんです、インテリです育ちが違います名器です、って、どこが?彼女を支援する団体があったり、獄中結婚したり、彼女の周りもどうかしてる。

2015/05/16

しぃたろ@記録の一部が消失:(

首都圏連続不審死事件(婚活殺人事件)の被告人、木嶋佳苗による自伝的小説。肝心の事件については殆ど触れられておらず、自慢と露骨な性描写と母親への批判がひたすら続く。彼女は自分の姿を鏡で見た事が無いのだろうか?本書の内容全てが彼女の妄想に思えてならない。兎に角、痛々しい!終章の内容が特に不愉快だった。

2016/03/07

garth

すべてがクリシェだけで構築された完全なフィクション。まるでカタログを読んでいるかのような無味乾燥にして細かい記述。異常に生々しいセックス・シーン。木嶋佳苗の内面はもちろんわからない(たぶん、そんなものは存在しない)のだが、彼女が外にどう見られたいと思っているのかはよくわかる。それはとてつもなく不気味なものである。これほど不気味な犯罪者の自伝を読んだ記憶はない。

2015/03/07

fwhd8325

信条として、読み始めた本は、最後まで読み切るのだが、今回は何度も迷った。しかし、何とか読み終えた。著者が、一連の事件を整然と語っているのであれば興味は広がったのだろうが、全く陳腐な内容だった。自身が書いたのにしても、口述的なものであっても、この文章の一つ一つを心理学者に分析して、解説して欲しい。その方がよほど面白い読み物になるように感じる。ただ著者の凄い点は、妄想と矛盾でありながら、それを強固な土台にして、自らの物語を揺らぎのないものにしているところだ。やはり、怖ろしい。

2015/05/12

感想・レビューをもっと見る