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最低。 (角川文庫)

最低。 (角川文庫)

最低。 (角川文庫)

作家
紗倉まな
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-09-23
ISBN
9784041026328
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「最低。 (角川文庫)」のおすすめレビュー

悶え喘ぐより、もっと心地いい声に癒される! 現役AV女優・紗倉まなさんがエッセイ集『働くおっぱい』を自らの朗読でオーディオブック化

『【紗倉まな朗読】働くおっぱい』(紗倉まな/KADOKAWA)

 ダ・ヴィンチニュース上で2018年7月から連載されていた、現役AV女優・紗倉まなさんによる人気エッセイ『働くおっぱい』。

 どんなことが書かれているか興味本位で読み始めた人も多いだろうが、ユーモアを交えながら独自の感性で書く文章に注目が集まり、みるみる120万PV超え! 昨年、早くも書籍化された。

 すると、当然のことながら「せっかくだから本人の声で書籍を朗読してほしい」というリクエストが。そこで今回、オーディオブック化が実現したというのだからメデタイ!

 はてさて、どんなエロい声が耳元に囁かれるのだろうか。胸ならぬ“おっぱい”を弾ませながら視聴してみると…

女性が聞いても引き込まれてしまう「癒しボイス」

 これがいい意味で覆されてしまうからビックリだ。

 鼻にかかった甘ったるい声やどこかに媚びを含んだ声が聞こえてくるのでは? とのエロ期待が多大なる偏見だったことに、まずは気づかされる(激しく反省!)。

 若い女の子ならではのかわいらしい声ではあるが、決してキャピキャピはしておらず、耳にすーっと…

2020/2/18

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「育児や家事に勤しむ主婦も、働くおっぱい」/AV女優・紗倉まなインタビュー

 現役のAV女優として第一線で活躍しながらも、小説家としての顔も持つ紗倉まなさん。2016年に発表した処女作『最低。』(KADOKAWA)は実写映画化もされ、話題を集めた。続く『凹凸』(KADOKAWA)では文学的な人称にまつわる企みに挑戦。2018年には老齢の男性を主人公にした『春、死なん』を「群像」に寄稿し、文芸誌デビューも果たしたばかり。

 そんな紗倉さんの待望の新作となるのが、このたび発売された『働くおっぱい』(KADOKAWA)だ。本作はダ・ヴィンチニュース上で2018年7月より連載されていたエッセイを一冊にまとめたもの。小説家としての存在感を増す紗倉さんが、一体どんなエッセイを書いたのか。そして、そこにこめた想いとは――。

■“働くおっぱい”というパワーワードに導かれた

 紗倉さんの持ち味といえば、その美しい文体にある。たとえば、『最低。』ではセックスの描写を次のように紡いでいる。

“じんと、かまれた箇所が熱くなる。熟した果実が腐っていくように、じゅくじゅくと身体が男の毒でむしばまれていくような気がした。”

 端的に言って、実に詩的な文章だ…

2019/4/29

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『働くおっぱい』「7年間AV女優をやっていて、最もヒットした作品」/紗倉まな

「恵方巻が大量に廃棄される」という切ないネットニュースが流れてきて、えっ、しかも10億円分の恵方巻とな!? っておったまげー。

 生産量もさることながら、手に取られない量にもダブルでびっくり。みんな、そんなに恵方巻って食べないものなの? 恵方巻への愛情って、そんなに薄れているの? あんまり思い入れがないとか? というかいつから始まったんだっけ、恵方巻の文化。

「太いものを咥える」だなんて最高にエロ映えするし、こちらの業界では季節感のエロを取り入れるにあたって非常に需要のあるものであるのになあ…。

 食品の中では、ダントツで太さ部門の上位にも君臨するしさ。今年も、女優さんが恵方巻とのツーショットをバンバンアップしてくれていて、全神経が潤っているような人々の好感触具合までこの目で見たぞ? と思ったけれど、そういえば私も、今年はコンビニで置かれているのをスルーして味気なく過ごした節分でございましたな。

 なんだか近隣での恵方巻の待遇が気になって、ちょっくら近くのスーパーに行ってみたら、入口のすぐそばに「コチュジャン入り恵方巻」がそれはもう山積みにされていて、…

2019/2/7

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最低。 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ミカママ

現役のAV女優さんが描いたAV業界と関わる4人とその家族のお話。女の子たちの心理描写が巧い。各編にチラッと出てくる業界関係者の石村という男が、それほど悪人ではないのも救われる。業界に入るキッカケはいろいろ、酸いも甘いもあるが、女の子たちが後悔しませんように、とおばさんのわたしは祈るばかりだ。

2024/02/24

absinthe

面白い本だった。著者は現役の女優さん。何の気なしに手にしたが良い本だったと思う。AV女優であると避けられないのは世間の偏見だろう。職業に貴賤無しとはいえそれは建前に過ぎない。 4編の短編だがそれぞれ女優の目線、女優の恋人の目線、女優の娘の目線など異なる視点で4人の女優を語る。 雑多な体験談集の性格が強くなった。撮影の場面以外の日常が淡々とつづられただけだが、なかなかどうして面白い。 著者ご本人の性格がそうなのか女優全般がそうなのか、内面から湧き上がるいやらしさのようなものは感じられない。

2021/01/25

りゅう☆

男に誘われAVの世界へ。家族の抗議に対しても心が冷めてるように感じる「彩乃」。そんな彼女が恋をした。感じる淡いときめき。今後二人の進展が知りたい。/AV会社を立ち上げた石村が仲間に騙された。無一文から頑張る彼を恋人として、AV女優として支える「桃子」に放った石村の言葉に桃子の悲しさが伝わってきた。/セックスレス夫婦の「美穂」はAV出演するもやはり夫に抱かれたい。性癖が変化した夫とも今後ともよき夫婦関係でいてほしいと願う。/昔AV女優だった母を持つ「あやこ」。性に対して抵抗ないある日、父と会うことによって→

2019/08/25

★グラスハート★

1.5 現役のAV女優が描く、AVの世界の題材4編の短編集。ツレが大絶賛していたので、文庫で見つけたので購入したんだけど、正直、私的には何が良いのかがわからない作品だった。 あとがきの方が好きだった。エッセイだったら好きになれるかもしれない。エッセイの文庫発売を希望。

2019/02/06

じいじ

まずもって、これが小説デビュー作だというのに驚いた。既読の最新作『春、死なん』でも感じたが、紗倉さんの言葉選びと言い回しの文体は嫌いではない。好きです。さて、本作は4人の女優が連作短篇で登場する。4話とも、79歳のジジイにはちょいと理解不能な部分もあるが、それぞれに面白かった。AV女優のデビューDVDが発売されるや、すぐに母親にバレてしまった。「噂は病気より流行るのが早い!」隠しきれなかったようだ。この【彩乃】には紗倉さん自身の実体験した葛藤が描かれている。14頁にわたる(あとがき)がたいへんオモシロイ。

2021/02/26

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