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信長の原理

信長の原理

信長の原理

作家
垣根涼介
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-08-31
ISBN
9784041028384
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あらすじ

織田信長の飽くなき渇望。家臣たちの終わりなき焦燥。
焼けつくような思考の交錯が、ある原理を浮かび上がらせ、
すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆく――。
まだ見ぬ信長の内面を抉り出す、革命的歴史小説!

吉法師は母の愛情に恵まれず、いつも独り外で遊んでいた。長じて信長となった彼は、破竹の勢いで織田家の勢力を広げてゆく。だが、信長には幼少期から不思議に思い、苛立っていることがあった――どんなに兵団を鍛え上げても、能力を落とす者が必ず出てくる。そんな中、蟻の行列を見かけた信長は、ある試みを行う。結果、恐れていたことが実証された。神仏などいるはずもないが、確かに“この世を支配する何事かの原理”は存在する。そして、もし蟻も人も同じだとすれば……。やがて案の定、家臣で働きが鈍る者、織田家を裏切る者までが続出し始める。天下統一を目前にして、信長は改めて気づいた。いま最も良い働きを見せる羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益。あの法則によれば、最後にはこの五人からも一人、おれを裏切る者が出るはずだ――。

累計10万部超え『光秀の定理』の空白はここに繋がり、歴史小説はまた、進化を遂げる。

※電子書籍版特典として、「小説 野性時代」2016年8月号掲載「垣根涼介×東山彰良 連載開始記念対談」がついています!

「信長の原理」のおすすめレビュー

【直木賞候補作】本能寺の変はなぜ起きたのか――信長の生涯を斬新な解釈で読み解く『信長の原理』

『信長の原理』(垣根涼介/KADOKAWA)

 天下統一を目前に劇的な最期を迎えた戦国武将・織田信長。その生涯はこれまで数多のフィクションで描かれてきたが、垣根涼介氏は斬新な視点から織田信長という人物をとらえ直した。第160回直木賞候補にもなった『信長の原理』(KADOKAWA)だ。

 物語は少年時代の信長がアリの行列をじっと見つめているところから始まる。幼き日の信長はアリの観察を続けていくうちに、一所懸命に働くアリは全体の2割ほどで、6割はその働き者のアリに釣られて漫然と働き、残りの2割はほとんど働かずに怠けていることに気づく。そして、自分の家臣の働きぶりから、この“二・六・二”の法則が人間の組織にも通じることを悟った信長は、これを人材の登用、抜擢に応用することで、完璧に機能する組織を構築しようとしていく。

 信長が発見した原理は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが提唱した“パレートの法則”だ。このさまざまな集団活動に当てはまる現象を織田信長がいち早く発見していたという大胆な設定が、この物語を貫く縦糸になっている。

 神仏を信じず、世間の物差…

2019/1/14

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信長の原理 / 感想・レビュー

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starbro

垣根 涼介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。狂気の天才、織田信長の思考と凄味が解る作品、信長物としては、マイベストです。2・6・2の法則、織田信長であれば、考えていてもおかしくないと思われます。信長恐るべし。信長は、サイコパスだったのではないでしょうか?今年のBEST20候補、本書で著者は直木賞受賞でも良いかも知れません。

2018/09/29

いつでも母さん

ただ、白昼の光の下におれの骨を晒すことだけは、意地でもさせぬ。誰にもさせぬ。ー本能寺の変までの信長の生涯を垣根作家が描く。信長を描くのは秀吉や光秀を描くことでもある。家臣団をして『働き蟻の法則』を充ててみるときたか!読み終えてカバーがなんとも・・もし本能寺の変がなければ、今の日本ではなかったかもと思わせるほどの信長。戦国時代の武将は数多けれど信長ほどの強烈な男は他にはいない。「人間五十年 化転のうちを比ぶれば 夢幻の如くなり」垣根版信長、堪能しました。

2018/09/24

うっちー

大作。組織論、パワハラ等々、現代にもつながります

2018/09/23

とん大西

問答無用の面白さ。前作『光秀の定理』の世界観を裏切らない鮮やかな切り口。従来の歴史小説とはひと味違った感が嬉しいです。合戦における信長の原理、天下布武における原理、人生における原理。幼少時から本能寺まで、信長の原理が激動の大河人生を彩ります。さて、信長の原理とは-組織・人事の妙、人間心理のアヤ…ということでしょうか。信長と光秀の心のツブヤキが絶妙です(^^)

2018/12/02

タカユキ

信長と彼を支える佐久間信盛、柴田勝家、丹波長秀、羽柴秀吉、明智光秀らの盛衰を数の原理で捉えて群像劇仕立てに展開していく。信長が幼少の頃より常人と違った合理的、理知的な発想で世を捉え、そして組織や軍団として編成、構築してゆく様子、秀吉や光秀を見出だし家臣を育てる中で彼等を掌握しつつ畏怖させ離反してゆく歴史的な流れが数の原理という定義で一気に描かれている。信長の視点だけではなく家臣からの視点でも描かれている為に今まで史実として丸のみしていた事の因果関係もみてとれる。新しい信長が描かれ新鮮な読後感でした

2019/01/07

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