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信長の原理

信長の原理

信長の原理

作家
垣根涼介
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-08-31
ISBN
9784041028384
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「信長の原理」のおすすめレビュー

【直木賞候補作】本能寺の変はなぜ起きたのか――信長の生涯を斬新な解釈で読み解く『信長の原理』

『信長の原理』(垣根涼介/KADOKAWA)

 天下統一を目前に劇的な最期を迎えた戦国武将・織田信長。その生涯はこれまで数多のフィクションで描かれてきたが、垣根涼介氏は斬新な視点から織田信長という人物をとらえ直した。第160回直木賞候補にもなった『信長の原理』(KADOKAWA)だ。

 物語は少年時代の信長がアリの行列をじっと見つめているところから始まる。幼き日の信長はアリの観察を続けていくうちに、一所懸命に働くアリは全体の2割ほどで、6割はその働き者のアリに釣られて漫然と働き、残りの2割はほとんど働かずに怠けていることに気づく。そして、自分の家臣の働きぶりから、この“二・六・二”の法則が人間の組織にも通じることを悟った信長は、これを人材の登用、抜擢に応用することで、完璧に機能する組織を構築しようとしていく。

 信長が発見した原理は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが提唱した“パレートの法則”だ。このさまざまな集団活動に当てはまる現象を織田信長がいち早く発見していたという大胆な設定が、この物語を貫く縦糸になっている。

 神仏を信じず、世間の物差…

2019/1/14

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信長の原理 / 感想・レビュー

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starbro

垣根 涼介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。狂気の天才、織田信長の思考と凄味が解る作品、信長物としては、マイベストです。2・6・2の法則、織田信長であれば、考えていてもおかしくないと思われます。信長恐るべし。信長は、サイコパスだったのではないでしょうか?今年のBEST20候補、本書で著者は直木賞受賞でも良いかも知れません。

2018/09/29

ウッディ

懸命に働く2割、周りに流される6割、全く働かない2割、有能な者を集めても、厳しい訓練をしても、同じく2:6:2になること。蟻の行列を見て気づいた法則に基づき、家臣を鍛え、登用し、他国との戦の戦略を練る信長、激情家であり、新しもの好きとされる彼の根底にあるこの行動原理と心の動きから描いた戦国物語。明智光秀の有能さと信長からの信頼は、大河ドラマ「麒麟がくる」と重なる部分も多く、興味深かった。ただ、残り頁が少なくなっても、彼が本能寺の変を起こすような気配がなく、別な意味でハラハラしてしまったが、面白かったです。

2020/06/07

のり

スゲェ~。信長スゲェ~って言うか、垣根さんの筆力が凄すぎる。日本人なら大方の人が知ってる織田信長。過去に沢山の方が書かれているが、信長の先見の明・苛烈さ・孤独感がひしひしと伝わってくる。大所帯をまとめるには半端ない統率力が必要。もう少し民を思うように家臣に温情があれば…神仏を否定する信長だが、彼自信「鬼神」ではないか。蟻にまつわる原理や、松永弾正との相互理解を深める数少ない好敵手振りに胸が踊った。

2019/02/27

うっちー

大作。組織論、パワハラ等々、現代にもつながります

2018/09/23

いつでも母さん

ただ、白昼の光の下におれの骨を晒すことだけは、意地でもさせぬ。誰にもさせぬ。ー本能寺の変までの信長の生涯を垣根作家が描く。信長を描くのは秀吉や光秀を描くことでもある。家臣団をして『働き蟻の法則』を充ててみるときたか!読み終えてカバーがなんとも・・もし本能寺の変がなければ、今の日本ではなかったかもと思わせるほどの信長。戦国時代の武将は数多けれど信長ほどの強烈な男は他にはいない。「人間五十年 化転のうちを比ぶれば 夢幻の如くなり」垣根版信長、堪能しました。

2018/09/24

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