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「東京電力」研究 排除の系譜 (角川文庫)

「東京電力」研究 排除の系譜 (角川文庫)

「東京電力」研究 排除の系譜 (角川文庫)

作家
斎藤貴男
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-10-24
ISBN
9784041031490
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「東京電力」研究 排除の系譜 (角川文庫) / 感想・レビュー

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Ikuto Nagura

本書の東京電力や山崎豊子『沈まぬ太陽』みたいに、労務管理・組合対策をする部署が、大企業における花形だった時代が、ついこの前まであった。資本家に都合の良いように人間を隷属させることが、出世への道であった。権利を叫ぶ労働者を「アカ」と呼んで排除し、御用組合を第二人事部として労働者を監視させる。「企業と社会の一体化を目指した福祉経営理念」という美名の下に行われる排除と分断による労務管理が、私たちに何の利をもたらしたのか。過半数に迫る非正規労働者と、世界最低レベルの労働生産性と、炉心溶融した原発4基、笑えない…。

2015/12/19

jiangkou

原発、電力の成り立ち、今回の事故の関与した東電の構造などを知りたく読んだが途中で挫折。いかにも日本の記者が書いた本で、まず結論、自分が言いたいことありきで書かれている感が強く、また重厚感をだすため?に本旨とあまり関連が無いような情報もつめこみ、論説にもなっていないし、時系列でも記録ルポにもなっていない。自身が取材した順番にもなっていない。文章を書くのは難しい、、と改めて感じさせられた本。これを読むくらいなら日経の電力特集のほうが良い。

2016/04/02

Hiroki Nishizumi

大作だ。大作ゆえ内容が広範囲なのは仕方ないが、話の流れがぎこちない。章毎に別の本として出した方が良かったんじゃないかなとも感じた。原発そのもののあるべき姿や人類との関わり合いは大切なテーマであり、本著でも拝聴すべき内容も多い。その一方で労使分断や組合運動殲滅との関連も考えさせられたし、木川田一隆、平岩外四についても興味深く読めた。惜しむらくは本の構成がもっとスッキリすれば更に高い評価を得たのではないかと想像されることだ。

2017/09/27

owl&shepherd

いきなりアメリカの占領政策までさかのぼってしまい、しばらく戸惑いが消えなかった。80年代の「中曽根民活」路線あたりから、記憶と合致。根っこが深い。青臭い正義感と笑うのは簡単。足で稼いだ取材の積み重ねは、清水潔氏とともに頭が下がる。

2016/11/21

shun

「安定したゲマインシャフトがあってこそ競争市場社会は有効かつ健全に機能しうるという命題は今日的意識をいささかも失っていない。」競争社会に突入したグローバル経済の中、東電は政府と結びつき「市場」と「政府」の間に位置する「社会」の存在を見失った。競争に有利な人材と競争に不利な人材と2つに分け、後者を徹底的に排除することによって、東電が本来企業として「貢献すべき社会」を見失っていった歴史的な流れが分かる。これは東電に限らず、粉飾決算に走る大企業が忘れたのも同様に人間同志が互いに信頼し温かみを感じる社会である。

2016/01/04

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