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ギリギリ

ギリギリ

ギリギリ

作家
原田ひ香
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-09-30
ISBN
9784041034620
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ギリギリ / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

タイトルの意味が読了後にズッシリとココロに響いてくる素晴らしい作品でした。決して底抜けに明るいお話ではありませんが、どこか全体を通して、なんとも言えない陰めいた作風が原田ひ香さんの醍醐味だと思うので、ある意味期待どおりの雰囲気です。再婚した管理職の「瞳」と相手の脚本家「健児」の微妙な間柄が見事な描写です。「瞳」の義母「静江」さんが何より魅力的なキャラで、終盤に悩める「瞳」を励ますある決めセリフがサイコーにかっこよく、感動すらします。誰もが見てみぬフリをして、やり過ごそうとするリアルな描写に感服しました。

2016/02/13

風眠

駆け出しの脚本家・健児、前夫を亡くし仕事に没頭する瞳、前夫の母・静江。ちょっと風変わりな家族。同窓会で再会したことがきっかけで夫婦になった健児と瞳だったが、瞳の前夫の母・静江との関係は途切れないまま続いている。自分の心情を積極的には語らない登場人物達。劇的な何かがあるわけでもなく、それぞれが淡々としている。物語が進むごとに状況は唐突に変わっていく。だからと言って、登場人物達が何も感じていないとは限らない。それぞれの心にあるモヤモヤを語らせないことで、人の心の弱さについて、多角的に考えさせられる物語だった。

2015/11/12

いつでも母さん

お初の作家さん。軽く読めて一気に読了。内容は・・実はちょっと深かったりするのだが、そうは思わせない拘り方が巧いと思った。微妙な関係の相関図なのだが、なんだか『良い』(まあ、実際にはあり得ないだろうが・・)健児君、私は好きだな!瞳さんは自分が許せなかったんだね。でも、自分たち目線の『友達』でいられるって、凄いことだと思うよ。誰にも迷惑をかけてるわけじゃないし、最初はちょっとだけウザかった静江さんも大丈夫そうだし(笑)やっぱり女はシッカリ自分の路を行くんだな!ガンバレ健児君。そしてラストでタイトルに納得!

2015/10/27

モルク

売れない脚本家の健児は夫を亡くしたばかりの瞳と結婚する。この二人と亡夫の母静江を中心とした5編の連作短編集。夫と静江の関係がほほえましい。義母ではないし、不思議な関係だが気を使いながらも助けになろうとする。夫の仕事が認められ出した時、捨ててあったシナリオの原稿を妻が見たときから二人の間が微妙に変わる。夫は妻が大好きなんだからなぜ追いかけなかったのか不思議。優しいのだが自信がないのか消極的。妻もまっすぐ過ぎる。もっと楽に生きれば、今後またふたりの関係ががいい方向に向かうのに…。

2018/11/16

takaC

いや、上手い!(アナログ/モヒート/スカイプ/シナリオ/ギリギリ)

2016/02/21

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