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閃光スクランブル (角川文庫)

閃光スクランブル (角川文庫)

閃光スクランブル (角川文庫)

作家
加藤シゲアキ
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-11-25
ISBN
9784041036242
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閃光スクランブル (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

話題の作家、加藤シゲアキくんのデビュー三作を「渋谷サーガ」と呼ぶらしいが、こちらは二作目。相変わらず研ぎ澄まされた言葉選びと、短文でたたみかけるような文章が冴えている。そして「中の人」だからこそ描けた芸能界のあんなこんな。自分が知り尽くした渋谷という街と、芸能界の裏側から描いていく、というのは上手い手法だったな。吉川英治文学賞新人賞受賞、おめでとうございます。

2021/03/10

ソルティ

なかなかおもしろかった。しかしドラマなんかでよくあるような設定というか、悩んでる2人が出会ったらいい方に解決、というのもちょっとできすぎていて、もう少し何かが足りない感じ。とても良いように変わっていくし良い言葉もあるんだけどね。2人主人公の1人、亜希子≒作者らしいので加藤シゲアキ、悩んでいたのかな。彼の作品2作読んだが、闇がある。そしてやっぱり芸能界と渋谷。拠点だから仕方ないか。「「世界の中心は自分じゃない。自分なんかいなくたって世界は平気な顔して回り続ける。だったら置いてかれてもいい。俺はそう思う」」

2021/03/22

ナイスネイチャ

ピンクとグレーに続き2作目。今度もアイドル物だが、主人公は女性アイドル。葛藤や嫉妬を織り交ぜながら生きて行く。タイトルの閃光の意味は過去のフラッシュバック?明るい希望の光?凄い感性だな~。ピチカートファイヴの選曲もなんか凄い。他作品も読みたい。

2016/05/04

優希

傷と絶望が交錯するスクランブル交差点。押し寄せて来る感情の波が体を突き刺してくるようでした。人気アイドルグループにいながら悩みを抱えつつ不倫に溺れる亜希子。パパラッチでスキャンダルを掴む毎に聖痕と汚しの証のタトゥーを入れていく巧。2人が交わったことで始まる逃避行に自分を見つけようとする姿に感じる血の滴りは、前に進もうとするからこそ流れる血に思えました。眩しい閃光のように激しく波打っていく人生は今を生きるか前に進むかの問いかけに感じます。愛と再生の激しい鼓動の物語。面白かったです。

2016/01/09

ユザキ部長

満たされない欲望。人はそれぞれヒビの入ったグラスを持つ。願っても、努力しても、ヒビがあるせいで満たされない。取り戻せない過去。不本意な現在。何がしたいか分からない未来。わかってる今の恐怖。世界の中心は自分ではない。好き勝手やっても戻れる場所があるなら戻れば いい。振り返る時間とターニングポイントが必要なんだろうね。

2017/09/26

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