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天上の葦 上

天上の葦 上

天上の葦 上

作家
太田愛
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-02-18
ISBN
9784041036365
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天上の葦 上 / 感想・レビュー

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MF

『天上の葦』上巻読了。公安がかつての特高の流れを汲む組織だということが、単なる知識を超えたその集団に与えられた機能の共通性に由来する必然の活きた姿として描き出されている。そしてその公安がついに三人に対し牙を剥くところで下巻に続く筆捌きがさすがに素晴らしい!

2017/05/17

ウッディ

渋谷のスクランブル交差点で空を指差し絶命した老人・正光の調査を依頼された鑓水と修司。一方、行方不明の公安刑事・山波の行方を追う相馬。別々に動いていた鑓水、修司と相馬の三人は、正光と山波の接触を知り、戦時中の闇が関係していたことをつかむ。「犯罪者」「幻夏」のシリーズの魅力は、三人の頭の回転の速さと対応力とスルッと人の心に入り込む人間力。瀬戸内海の島での潜入調査になった時点で前作までのスピード感が損なわれた感じもありましたが、下巻での伏線なのかなぁ?どんな結末が待っているのか楽しみにしながら、下巻に入ります。

2018/08/08

nobby

これはもう何と言うか、全く先を読めない壮大さに続きが気になるばかり!渋谷スクランブル交差点の真ん中で空を指差し絶命した老人と、時を同じく失踪した公安警察官。鑓水・修司と相馬へ別々に舞い込んだ謎解きが、偶然はたまた必然に絡まり出すのを必死に夢中で読み進める。時系列もほとんど一緒、視点もほぼ2つで描かれるが、その背景やら伏線たる事象の把握に正直混乱必至…相変わらず究極に追い詰められ逃げる様が忍びない。メディアや戦争・カルト教団と気になるキーワード満載で迎える下巻、早速いざ瀬戸内海の小島 曳舟島へ戻ろう♪

2017/08/11

NADIA

頼りになる3人とさほど時間を置かず再会できてうれしい。GW期間で読書時間が少なく時間をかけすぎたため、何を追っているのか見失いがちだったが、ようやく上巻を読了。上巻後半では瀬戸内の島で過ごす場面があり、時期的に私も観光した気分で得した(^^) ようやく見えてきたテーマはまたもや重いもので、現実社会にも重なりそうなところがとても怖い。このまま手元にある下巻へ。

2018/05/06

しんたろー

楽しみにしていた太田さんの3作目。まず、鑓水・相馬・修司の三人が元気そうで嬉しい。名悪役?服部も登場し、更に公安 も絡んできてキナ臭い匂いがプンプンしながら進行してゆくのは面白い。今回は鑓水が今までと違うテンションなので先行き が不安になるように描かれているが、前2作に比べると事件が少なくサスペンスとしてもテンポダウンした感じは否めない。 しかし、戦争時の軍隊事情が判り易く書かれているので勉強に なるし、報道と政治が大きく絡んでくるであろう事件の真相が見え隠れして興味深い。さぁ、引き続き下巻を楽しもう♪♪

2017/04/10

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