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いつかの人質

いつかの人質

いつかの人質

作家
芦沢央
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-12-26
ISBN
9784041037249
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いつかの人質 / 感想・レビュー

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Yunemo

人の優しさ、思いやりが、実は相対する人を壊してしまうのかも。互いの気遣いが沸点まで達してしまうと、後はどうすればいいの。被害者としての親子3人のそれぞれの胸の内、狂おしいばかり。加害者としての親子と夫婦(娘として妻として)の関係、一般的には異常な範疇。ある専門分野で生き続けること、ここでは漫画の世界、純粋でありながら、世間の中で組織の中で、普通の人、並の人として生きるのが難しい。もしかして、人を追い詰めることって簡単なのかも。純粋な優しさと夢の深追いを押し付け続けること。難しい問題を投げかけてくれました。

2016/06/05

ダイ@2019.11.2~一時休止

面白かったんだけどコメントみたいな幕間でネタバレするの早くない?。そこがちょっと残念。あと何でエピローグはそっちだけなの?主人公は愛子じゃないの?

2016/07/22

いつでも母さん

芹沢央の新作。そして『目の見えぬ少女はなぜ、再び狙われたのか―』の帯ときたら読まねばなるまい。だが、しかし・・前3作品と比べる訳じゃあないが、今回はどうも私の気持ちは震えなかったなぁ。誰にも共感が出来ないのだ。いや2度も誘拐された愛子だけは痛すぎて哀しくて、幸あれと祈るのみ。これは『愛』と言うのか?言えるのか?歪んだ感情を正当化しようとすると、このような精神・このような行動になるのか!私は嫌だ。辛口御免です。だが、この捻じれた親子関係と行き違う夫婦の世界感は、病み付きになるかもしれないからご注意を!

2016/01/21

黒瀬 木綿希(ゆうき)

かつて誘拐事件の被害者となり、視力を失った愛子は12年の時を経て再び攫われる。容疑者は過去の誘拐犯の娘・優奈。なぜ同じ少女が。そこにあったのは10人中9人がドン引きする可能性のある愛の形。緊迫の心理戦と人間のエゴイズムがギュッと濃縮されて読む手が止まらない止まらない。なぜ諦めさせてくれないの。その思いは加害者家族のレッテルを貼られて少女期を過ごしたことで『私は幸せになってはいけない』のだと刷り込まれてしまったからか。『あの時◯◯していれば、あんなことを言わなければ』という悔恨の念は未来永劫燻り続けそうだ。

2021/03/17

タックン

何で少女が再び誘拐されちゃうの?そんな疑問を持ってずっと読んでってその真相と動機を知ったら、やられたって感じと少し怒りを覚えた。話のネタはいいだけに話の軸がずれてたのでもう少しストーリーを練ってくれたらいい作品になっていたと思うと残念な感じがした。優奈・礼音とも共感はしないけどまだ優奈のほうが理解はできるな。サイコパス物にしたかったならもう少しそれらしく描いて欲しかった。

2016/04/20

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