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ドラゴンフライ (角川文庫)

ドラゴンフライ (角川文庫)

ドラゴンフライ (角川文庫)

作家
河合莞爾
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-04-23
ISBN
9784041041123
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ドラゴンフライ (角川文庫) / 感想・レビュー

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nobby

シリーズ2作目。個人的には前作を超えて面白かった。河川敷での臓器を抜き取られた焼死体の発見から始まる展開だが、グロさは最初だけ。SF的に不可思議なプロローグから、人里離れた飛龍村での全盲の少女の周囲での殺人や人間模様、そして反対を押し切るダム計画など全く関わり無い事柄が全て“トンボ”によって集約される。予想と違わず進む真相が、分かりそうで明かされない具合が絶妙(笑)鏑木特捜班4人の個性は健在だが、彼らが解き明かした嘘にならなかった真実がせつない。

2016/08/04

ナルピーチ

臓器を抜かれた猟奇殺人、ダム建設を巡る汚職事件、そして二十年前に起きた殺人事件。この三つの事件を繋ぐ鍵となる“トンボ”に隠された謎とは!?忌まわしい真実が眼前に突き付ける中、本当にあるべき真実に鏑木達は辿り着く事が出来るのだろうか…。鏑木特捜班シリーズ第二弾!一作目以上に事件の真相が深くてとても楽しめた。表題にある『ドラゴンフライ』らしく随所に見え隠れする“トンボ”を伏線に張り巡らせ、あの大きな複眼が全てを見渡せる様に広い視野で事件の真相へと迫る。全盲のあの女性に見えた光景こそが真実であったと願いたい。

2024/02/24

TAKA

「デッドマン」の続編であり鏑木班シリーズ第2弾。今作は首から下を切り裂かれた上に内臓を抜かれ焼き殺された死体。このえげつない殺し方からトンボとどう結び付くのか。汚職が絡み過去の殺人が絡み怨恨か、サイコパスか、謎解きしながら読めます。捜査する刑事がちょい軽いなあと思うけど重い話だからまあいいか。忌まわしい真実を、あってはならない真実を、本当にあるべき真実に変えるのだ。騙したつもりが見破られてた。優しい嘘はつかないほうがいい。

2020/05/04

森オサム

鏑木シリーズ二作目。良い点も悪い点も大きく有る作品では有った。不可思議な謎が次々出て来るのはワクワクしますが、分かり易い謎でも回りくどい、独白意外には推理出来ない部分が多い、とか。刑事キャラが個性的で魅力的な部分ですが、言動が極端過ぎて違和感に繋がり、悲惨で哀しい事件の重さとは合わないかな、とか。長短両極で色々気にはなりましたが、個人的には良かったと思います。全て話せばよかったのか?、いや言えない事は言えない。でも嘘では無い。だって、真実なんて、ないから。子供達も大人になる。すれ違った気持ちが切なかった。

2020/05/23

はつばあば

デッドマンに続き鏑木さん登場( ^^)。この本は事件物にも関わらず、政治経済についても、頭の悪い婆に良くわかるように教えてくれた。戦争をしない日本には巨額の「無駄遣い」が必要と。無駄が雇用を生み国中に金を循環させると・・(今じゃ格差社会と呼ばれているけどな)。若い人には大変な世の中になってるのだから、年寄がぼやいても仕方ない。ダムのムダ、洒落にもならんが自然崩壊、児童虐待に児童買春?不都合な真実・・(?本があったような)に、子供達が歪められるのが哀しい。次はダンデライオン?文庫になるのはいつのことやら・・

2016/07/01

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