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dele ディーリー

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作家
本多孝好
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-06-29
ISBN
9784041049037
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「死後、誰にも見られたくないデータ」を遺された者はどう捉えるのか 本多孝好著『dele ディーリー』

『dele ディーリー』(本多孝好/KADOKAWA)

作家・本多孝好の手がけた「生と死」「記憶と記録」をめぐる連作ミステリー『dele ディーリー』が2017年6月29日(木)に発売された。

同作が焦点を当てるのは“死後に遺されてしまう個々人のデータ”という現代的なテーマ。遺されたデータを削除する仕事を請け負った2人の若者の目を通して、死にゆく依頼人の真実や最後の願いが紐解かれていく。

本多はデビュー作『MISSING』の大ヒット以来、多彩なジャンルの作品を発表してきた。近年でも2014年に『真夜中の五分前』、2015年には『ストレイヤーズ・クロニクル』『at Home』が立て続けに映画化されるなど、注目を浴び続けている。今回の作品は『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで「生と死」に直面した人々を描いてきた著者が、今だからこそ書き得た新たな代表作だ。

同書は映像化プロジェクトも進行中。刊行に当たって、主人公たちの仕事の裏側が垣間見えるイメージ動画も同時公開されている。

<『dele ディーリー』について> 「dele.LIFE(ディーリー・…

2017/7/17

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dele ディーリー / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

アサンジやスノーデンまではなくとも、もっと大きな事件に展開していく秘密の暴露なのかと期待していた。私にも墓場まで持って行かなくてはならない秘密はある。それは死後に削除してもらわなくてはならないようなデータではなく、頭の中のメモリーだ。最近は遺品整理の業者がこの物語と似たような処理をしてくれるそうだ。詐欺のカモリスト、ストーカーの記録、遺族を困らせかねない画像、むしろデータに残すようなヘマに自覚がないのがどうなんだろう。余命宣告されたなら自分なら消したいデータより残すべきメモリーのことを考えるだろう。

2017/08/14

ナイスネイチャ

図書館本。亡くなった人が自身のスマホなどのデジタルコンテンツを死後誰にも見られることなく消去する依頼を生前に受け、主人公がその依頼主の人生を垣間見るという連作短編集。帯にあった通り記憶と記録が入り交じり、死んでから故人の思いが明らかになるという作品。そういう仕事が将来できてもおかしくないなと思いながら私自身もスマホのデータはいつ死んでも見られても恥ずかしくない様にしなくちゃと感じられる作品でした。

2017/09/09

yanae

本多さん新作、面白かったー!「dele.LIFE」という死後にモバイルデータを削除する会社を舞台にした連作短編。会社の代表圭司と祐太郎。二人と依頼人の周りの人たちとのエピソード。データ問答無用ですぐに削除するか、それとも中を確認して他の人の幸せのために役立てるか。機械的に仕事を行っていた圭司が徐々に祐太郎に影響されていくのが面白い。それにさすが本多さん。死が近くにある話ばかりなのに心暖かくなる部分はさすが。とてもいい話でした。シリーズ化してくれることを期待してます。

2017/08/21

紫 綺

いいね、いいね~♪主人公祐太郎のキャラがいい‼dele.LIFE(ディーリー·ドット·ライフ)という「死後、誰にも見られたくないデータをデジタルデバイスから削除する仕事」の中で生まれる雇い主ケイと、雇われ祐太郎との人間的温度差がドラマを作り出す。続きを読みたい‼

2017/09/13

ダミアン4号

このご時世、死後に残されるのはデジタル化されたプライベートな情報だけなのかも…電子端末から一定期間アクセスが無かった場合、指定されたホルダーの中に保存されているデータを削除する。現実のビジネスでもこういうサービスを請け負う業者が出てくるかも知れませんね…顧客との契約通り淡々と削除作業を行う圭司と削除されるデータが亡くなった人の“真実”を伝える何かなのではないかと考える祐太郎…文字通り墓場迄持って行くつもりの秘密が残された家族、友人達への癒しとなるかも知れない…そう考えると自分でも何か残しておくべきなのか?

2017/08/13

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