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家と庭

家と庭

家と庭

作家
畑野智美
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-02-24
ISBN
9784041051436
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家と庭 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

畑野さんらしい、どこかちょっとひねくれた感じもありながらのヒューマン恋愛&再生モノです。女性ばかりの家族の中で唯一男の主人公「望」は定職につかず、漫画喫茶のアルバイトで、ただ日常を過ごしています。そんなトキに一番上の姉が娘をつれて、謎の出戻りをし、二番目の姉は過去の'事件'から半ひきこもりに、一番下の妹は進路で悩みとそれぞれに色んなドラマが待ち受けます。主人公の幼馴染み「あまね」とのやりとりが読んでいて一番良かったかなと。お互いに好きで大切なのに、近い距離だからこそ素直になれない感じが良かったかなと。

2017/05/22

いつでも母さん

『家族に、普通なんてない。』そうだね。自分の家族にとっては何があっても何もなくても、自分たちだけの『家族内社会』があるんだよね。世間と比べる事は無い。だが、この下北沢の中山家、頼りない長男・望、「あんたは恵まれてるよ」と、私が言っておこう!母と姉妹・・5人の女達の中で暮すとこんな感じになるのかな。家族それぞれの抱えた問題はどれも本人には大問題なのだが、それがもどかしいようなだけど収まるところに収まってほっこりした気持ちと、望と幼馴染・あまねのこの先が気になっての読了になった。嗚呼、気になる・・

2017/03/27

takaC

望はあまねとくっつくだろうと最後から10ページ前くらいまで思っていたのにそれはこれからだった。はやく手みやげを見つけて迎えに行きなさいよ。

2017/07/11

Aya Murakami

読メのとあるユーザー様おすすめの本ということで図書館で借りてきました。 家庭ではなく家と庭というタイトル通り人間関係が微妙な出だしでスタートしました。ペットのハリネズミが出てくるのも象徴的。寂しいのにお互い針がチクチクで触れ合えない感じでしょうか?主人公がアルバイト先で自分の仕事をいかにうまく後輩に押し付けようと考えているかというところからも利己的な人間関係が繰り広げられていることがうかがえました。ラストはそれぞれ自分の人生を生きるために家と庭から飛び立つ人物たち。自分を見つめてこその暖かさなのかも?

2019/03/19

舟江

初読みの作家。題名はきっと「家の女達」とそのという意味なのだと思った。主人公望と母、姉、妹の家庭に長姉が娘を連れて帰ってくる。父はインドネシアへ単身赴任中なので、男性1名、女性5名での生活。内容的には、女流作家の作品であるにも関らず、心いためるものはなかった。また舞台である下北沢という地区名は、聞いたことがあるだけなので意味を見出すことはなかった。最後に1+(5+1)にならず、「1」になったところは意外だった。

2017/04/20

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