九十九怪談 第十夜
九十九怪談 第十夜 / 感想・レビュー
p.ntsk
筆者が伝え聞いたあるいは経験した99話の実話怪談を集録。見開き1ページの分量なのでサクサク読めます。大きな事件というより日常の中の出来事を余分な煽りや解釈なく語っています。因果関係不明、起承転結なくオチもなし。怖いものから不可思議なもの思わず笑ってしまうものまで様々。ホンマでっか?というのもあるけどそんなものも含めて面白い。いかにもな設定や雰囲気じゃない日常のひとコマ明るい日の光の中で展開される話の方がかえってゾゾっとします。最後の連続エピソードの「おじいちゃん」すごかった。
2019/07/15
トムトム
新耳袋の方が怖かったかな。割とあっさりでした。私のあっさり怪談。子供の頃、まだ携帯電話のない時代。たまに通る道があって、いつもそこの公衆電話には灰色のスーツを着た男性が入っていました。それから数十年後、携帯電話が普及しているにも関わらず、久しぶりにそこを通ったら公衆電話に灰色のスーツの男性がいました。たまたまかな!?
2020/10/28
澤水月
このシリーズも最終。長く続いた次世代型怪談本が続々終わる2017年は区切りの年だろうか。今巻は出だし非常にテンポよくさすがに上手い。中盤以降99話にするためかまた小分け系
2017/06/02
しおつう
強烈に怖い話はほとんど無かったし、印象に残った話も全くない。それなのに結局最終巻まで読み切ってしまった。ちょっと変わった世間話といったような、毎日食べても飽きない、そしてほっこりする味噌汁のようなシリーズだった。
2023/02/17
やんも
そうか、10年たったのか・・・。99話を1冊にして、これを10冊。そりゃ10年もたつよなぁ。実話系怪談を読みはじめたのは扶桑社の『新・耳・袋』で、小堺一幾さんが「こんなコワイ本がある」とラジオ番組で紹介されて、興味を持ったのがきっかけ。その頃から怖い話よりも不思議で奇妙な話のほうが好みだった。『「超」怖い話』に関心を持たなかったのは「怖い話」限定だと意識していたからかもしれない。などと過去を振り返るきっかけの1冊。さて、お次は現世怪談最新刊『開かずの壺』かな、これからも楽しみにさせていただきます。
2017/06/19
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