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肉弾

肉弾

肉弾

作家
河崎秋子
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-10-06
ISBN
9784041053829
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肉弾 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

北海道は道東に在住の河崎さん作品第2弾です。前作『颶風の王』が三浦綾子文学賞を受賞しているだけに、今作も期待が高まります。今作はとにかく'サバイバル'な作風でした。色んな意味で本当に多岐にわたる'サバイバル'な展開がスピード感失うことなく進んでいきます。人間が残した自然界への影響ははかり知れないばかりで、本作を読みことで改めてしっかりと学ばせていただきました。ニートな青年がとある事情により、突如熊に襲われ、そのまま野犬にも襲われと、なかなかヘヴィなストーリーです。ただのパニック作品ではありませんでした。

2017/10/27

なゆ

すごかった。文章から脳裏に拡がる、大自然の野生の真っ只中で生き延びることの厳しさと生々しさ。ニートで引きこもりのキミヤが、嫌々ついてきた父親との熊狩りで熊に襲われ、一人きり山中を彷徨う。まだ熊は近くにいるし、野犬の群れまで。さあどうする。読んでてまず感じたのは、人間というのはなんと罪つくりな動物だろうという事。鹿や熊の行動範囲が変わるのも、野犬の群れも、そこからなのだから。犬たちの複雑な気持ちが読んでて哀しくて。正直、違ったラストを期待してしまった。「他の誰も望んてなくても、生きてやれ、お前ら。絶対に」

2018/04/04

nanako

2018年の1冊目です! 作者が「言いたいことがたくさんある」んだってことが伝わってきました。 クライマックスが意外と唐突にきてしまった感じで、もう少しそこに至るまでの過程があっても良かったのではないかと、思いました。 主人公の父親ですが、不器用でうまく表現できないだけで、彼は彼なりに息子のことをとても大切に思っていたのだと思います。

2018/01/02

モルク

引きこもりのキミヤは、威圧的な父と北海道に鹿狩りに行く。途中から立ち入り禁止区域の山に入り熊猟を父はもくろむが、突然熊に襲われ、父は熊の餌食となりキミヤはなんとか逃げる。その後、野犬達に襲われる。キミヤは自分との葛藤で犬そして熊との対決を決意する。その対決シーンはこちらも思わず歯を噛み締めてしまうほど凄まじい。そして人間の勝手で野生化し団結せざるをえなかった犬達が憐れである。野生化してもキミヤとの交流によって、人間に飼われていた時代を思い出すようなシーンは心をうたれる。スピーディーな展開で満足感がある。

2018/09/10

takaC

なよなよニート貴美也が違法熊狩りで親父に連れられてった裏摩周の森の奥で人喰い羆に親父を喰われ自暴自棄になって野犬と結託して肉弾戦で羆を倒す無茶苦茶な話。この要約を読むと読む気にゃならないね・・・

2018/06/02

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