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Burn.-バーン- (角川文庫)

Burn.-バーン- (角川文庫)

Burn.-バーン- (角川文庫)

作家
加藤シゲアキ
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-07-25
ISBN
9784041055069
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Burn.-バーン- (角川文庫) / 感想・レビュー

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りゅう☆

劇作家として成功を収め、もうすぐ父親になるレイジの20年前に蓋をした記憶が蘇る。無機質な笑顔を作っていた子役時代。ホームレスの徳さんと出会ってから白黒の世界から彩りが芽生えてきた。弁当を1人でトイレで食べるなんて切ない。それを何とも思わないレイジを変えた徳さん。ドラッグクイーンのローズとも出会い、色々な経験ができて充実してたのに…。子供になる過程と親になる過程の並行に、空白のレイジに情感が湧き起こる感じがいい。唐突な繋がりが出来過ぎとも思ったけど、レイジが過去を取り戻し、充実してる今があるならいいかなと。

2022/09/02

★グラスハート★

2.0  デビューから三作目。元天才子役の現演出家の主人公。20年前の失った記憶を思い出していく話。ホームレスの徳さんとおかまのローズにより人間らしく成長していく。 渋谷サーガ以外の物も希望。

2021/12/12

Junichi Yamaguchi

『魂、燃やせよ』… なんでだろ⁈ 石田衣良さんを感じてしまった。 人は、何に救われるかは分からない… 主人公の彼は、この先、救う側の人間として歩んでいけそうだ。 僕も魂を燃やさなければ。。

2017/08/31

クプクプ

ハードカバーで一度読んだが、文庫化されたので再び読んでみた。この本の中ではビルの建った未来の宮下公園が出てくるのですが、実際に渋谷が2017年に宮下公園を壊し、今は巨大なクレーンが建ち商業施設のビルを建設中です。加藤シゲアキはその開発を予言しました。それだけ渋谷に詳しいのです。主人公のレイジが子供のときの宮下公園と大人になってからの宮下公園と両方味わえて面白かったです。おかまのローズと過去を抱えたホームレスの徳さんがよかったです。個人的には今はもうない宮下公園の花壇を書いてくれたのがうれしかったです。

2018/11/07

リキヨシオ

演劇界で有名な賞を受賞した演出家の夏川レイジ。その授賞式の帰りに妻が運転する車の事故に巻き込まれる。大事には至らなかったものの、この事故をきっかけにレイジは失われた「20年前の記憶」を取り戻す。当時人気子役だったレイジは機械のように感情を持たない少年だったがホームレスとドラッグクイーンとの出会いにより人間として成長する。蘇った記憶は現在と20年前を繋ぐ少し辛くも温かい物語となっている。現役の人気アイドルが描く芸能人の描写は相変わらずリアル。テレビ越しでは遠い世界の人間だと思うが、物語を読むと共感を覚える。

2017/12/05

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