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燃える水

燃える水

燃える水

作家
河合莞爾
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-30
ISBN
9784041058565
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燃える水 / 感想・レビュー

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nobby

大手企業をリストラされた社員が再就職先で課せられたのは何とリストラ通告係だった!全く想像つかないタイトルの意味は早々にプロローグで思わせぶりに明かされるが、すっかり置いていかれる…企業小説の作風や理系の説明が多いものの、堅いことなくむしろコミカルさを楽しめる。彼の空回りの奮闘が続く中、徐々に冒頭で語られた『燃える水』に結び付いていく様にニヤリ♪分かりやすく予測させ、ほぼ解決した気にさせといて微妙に気になる事柄を残す河合さんらしさが歯痒くもたまらない!唯一の死の真相に辿り着くきっかけはマニア過ぎるけど(笑)

2018/07/24

aquamarine

ストーリーはある大手企業をリストラされた平原が、中小企業の人事課長として雇われることから始まります。彼に課せられたのはなんとリストラの打診。大企業にいたときとは比べ物にならないほど彼は頭を使い…。プロローグにより、題名の意味は分かるのですが、それがその後どう関わってくるのか、気になって夢中でページをめくりました。ちょっと科学的物理的な説明が多いのですがなんとなくわかる程度で問題ないです。いままでの河合さんとはちょっと毛色が違い、企業小説に近いのですが、最後の最後まで引っ張られ、とても楽しみました。

2018/07/20

ダイ@2019.11.2~一時休止

序盤はリストラの話?とおもいきや中盤以降で燃える水の話になっていきます。リストラの話は嫌な感じですが中盤以降は面白かったです。

2018/06/27

あも

燃える水。1990年代、水だけを燃料にした車でアメリカ大陸を横断した技術者は暗殺された。石油を中心にした社会秩序に逆らう者は許されないのである。という壮大なオープニングから一転、本編は気弱リーマンがリストラされ、転職した会社では逆にリストラ勧告するポストを与えられ…という地味な話が始まる。企業小説でもありミステリでもあり。昨今、小説のジャンルの境界が非常に曖昧になってきてはいるが、これは特に。どこに重心置いて読むべきか定まらないまま読了。割と面白かったけども。カンチ、なかなか特徴の見えてこない作家である。

2018/08/02

papako

ちょっと想像の斜め右側?をいく感じ。読み始めは、主人公の平原の設定がピンとこなくて、物語がどこに行くんだ?SFなのか?と思っていたら、作者らしいお話でした。どちらかと言うと『粗忽長屋』の系統でした。社長の社員を想う気持ち、いいなぁ。1億円は無理だろぅけどね。後、平原妻も良かった。うん、全然思っていたのと違っても楽しめた。あんまり勧めないけど。

2019/02/12

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