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少女は夜を綴らない

少女は夜を綴らない

少女は夜を綴らない

作家
逸木裕
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-07-21
ISBN
9784041058664
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少女は夜を綴らない / 感想・レビュー

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寂しがり屋の狼さん

加害恐怖症を克服するために夜な夜な綴られる殺人計画。毒、身近に起こる殺人事件、歪んだ家庭、思春期の少女の葛藤。読み出しはかなりグロいですが、最後まで読んでもらいたいです(◕ᴗ◕✿)

2022/03/19

あも

小学生の時のある事件を契機に「人を傷つけてしまうのではないか」という加害恐怖に取り憑かれた中学生の理子。恐怖を抑えるため友人や知り合いをあらゆる方法で殺害したという架空の「夜の日記」をつけている。サイコパスや厨二病ではなく、やりたくないからこそ殺人を考えるという設定が少し新しい。あなたの秘密を知っているという少年、ホームレス殺人事件、兄への疑惑、イジメ、いろいろな要素が理子を動かし、話が転がっていく。収束までよくできているが、小さくまとまってしまった感は否めない。殺人日記から始まった話だが、読後感は良い。

2020/07/20

えりこんぐ🐤

『夜のノート』が出てきた時点で、サイコっぽい中学生女子の話かと思ったが、予想より面白かった。理子や悠人が抱える家族の問題は重い。。どこに向かうのかと心配になるも、ミステリーとしてちゃんと収まった気がしたからまぁスッキリかな。不思議な関係の2人がずっと繋がっていてほしい。ボー研仲間のマキや薫の正義感も苦手〜だったけど、必要なこともあるのね。

2017/08/23

おかだ

ふむ、いいタイトル。加害恐怖に苦しむ中学生の理子は、死んだ同級生の弟・悠人に弱みを握られ、彼の父親を殺す計画に加担する事に。虐待・いじめ・殺人・痴漢・心の病等々、出てくる問題はどれもこれもとてつもなく重いのに、それ程どっしり胸につかえる内容ではなく、読後感も良い。この設定で読後感が良いって何気に驚異だと思う。理子や悠人の思考も正直しんどいけども、マキや薫の正攻法で戦える真っ直ぐ過ぎる強さも息苦しい。どちらにも共感しきれず、ちょうどいい塩梅の奴はいないのかと感じた。で、結局お兄ちゃんはどうなったんだろう…。

2017/11/20

itica

殺人計画、殺人描写、痴漢、いじめ、虐待・・・犯罪の臭いが充満している。衝撃と息苦しさのこの状況に気持ちが付いて行けない。あるトラウマから加害恐怖(強迫観念)を覚えて苦しむ少女。彼女を利用しようとする少年。ただただ絶望に向かう少女に救いはあるのか。いや、あってほしい。そんな焦りの気持ちを持ちながら、最後は祈るような思いで結末を読んだ。中学生らしい正義感を持っている人もいるが、暴力的な人や異常な人が多すぎる、よね。

2017/08/07

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