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冤罪犯

冤罪犯

冤罪犯

作家
翔田寛
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-08-31
ISBN
9784041058671
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冤罪犯 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

丁寧に丁寧に刑事たちが犯人を追い詰める。事件はそうして解決するんだと思っている。な~んて建前は棚に上げておこう。冤罪なのか?ねつ造だったのか?禁じ手もあるんだ・・刑事が足を引っ張るどころが、敵にもなる・・そんな刑事ばかりじゃないと、誰か私に言って下さい。『自分が無実の人間を冤罪に落したのではないかー』そんな思いを抱えて死んだ刑事が哀しい。これから読む方は気を付けて、じりじりするくらい地味ですよ。でも私は面白かったです。

2017/09/18

utinopoti27

千葉で発生した幼女誘拐殺害事件。船橋署の香山は、遺体の状況が7年前の「田宮事件」と酷似していることに気付くが、当該事件で犯人とされた男は、冤罪を主張したまま刑務所内で自殺していた・・。禁断の行為「証拠の捏造」。蒸し返されたくない上層部と、警察官としての矜持を重んじる男のせめぎ合いが読みどころの一つだ。そのうえで、7年間に及ぶ関係者の苦悩、捜査陣の執念といったドラマもきっちり描かれている。一方で、本作における冤罪という重要テーマの落としどころには、やや肩透かし感が否めず、もうひとひねり欲しかった気もする。

2020/02/05

かなっぺ

あー、まるで静かなドラマを、夢中で見てしまった感覚に!!時を経た別の事件をもとに、7年前の事件が冤罪であったか、そうではなかったか次々と内容が気になって、吸い込まれるように読み進めた。淡々と話が進むなか、最後はえー!そうなの?嘘!とちょっとビックリしたりと謎をとくのに、現実逃避の読書に浸り良かったです。まだ読んでいたい余韻に浸りました(^∇^)読む手が止まらずに、予定の就寝時間が過ぎても夜中寝不足になっても読んでしまったよー。

2018/01/15

モルク

女児誘拐殺人事件は、7年前に起こった事件と酷似していた。7年前の犯人は獄中で自死していた。模倣犯か、それとも過去の事件は冤罪だったのか。翔田作品は「誘拐犯」「真犯人」と、この手のものが多いが、どれも読ませてくれる。ほんの小さな手がかりから真実を暴き出し、取り調べでは犯人の心理を推し測りつつ追い詰める。が、証拠のでっち上げ、警察内部で露骨に仲が悪いのは見たくない。一致団結し真摯に立ち向かう日本の警察、理想であってもそんな姿がいいな。

2018/07/05

miww

初読みの作家さん。休耕地で見つかった幼い少女の遺体。捜査にあたる香山たちはその発見時の状況が7年前に起こった「田宮事件」に酷似している事に気付き冤罪の疑念を抱く。犯人は死刑を宣告され拘置所で自殺をしていたのだ。「田宮事件」の洗い直しと今回の事件の捜査が絡みいくつもの疑問が明らかになり犯人が追い込まれ逮捕に至る過程や、香山が語る犯罪者の心理は面白かった。

2017/09/16

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