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インドクリスタル 下 (角川文庫)

インドクリスタル 下 (角川文庫)

インドクリスタル 下 (角川文庫)

作家
篠田節子
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-01-25
ISBN
9784041060643
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インドクリスタル 下 (角川文庫) / 感想・レビュー

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naoっぴ

物語がすすむにつれ展開が加速する。文化の異なる他国、それも辺境の村落で商売をすることのなんと大変なことか。さらにそこへNGOやウラン問題、武装組織のテロなどが絡まり、物語は単なる水晶採掘のビジネスだけに終わらない。部族の生活や差別を詳細に描き、混沌としたインドの世情をあぶり出す。ロサの大きな瞳が差別の闇をことごとく映し出す。そこに見えるのは日本人には理解し得ない諦念と希望が混在した感情。世界には国の数だけ異なる瞳があるのだろうか。スピード感満点の骨太社会派エンターテイメント作品、面白かった。

2018/03/18

カブ

インドという国と水晶を巡るやり取りは、物語の中で10年を越える時が流れている。そんな時間が過ぎてしまったことを感じさせない大作。 いろいろなことが起こりすぎて最後はちょっと疲れちゃいました。

2019/05/01

matsu04

後半は全く予想もしなかった展開ではあった。ロサの未知なる可能性が花開く成功物語程度に軽く考えていたのだが…。うーむ奥深い。いやあ面白い。インド。「あらためてその広大さと得体の知れなさを思う」…か、なるほどなるほど。何だかこっちまで、藤岡とともにインド・クントゥーニ周辺に何度も足を運び大冒険をしてきたかのような気分である。

2019/10/09

James Hayashi

著者の「弥勒」のような雰囲気を感じつつ、インフラ不整備、賄賂、契約不履行、貧富の差、村の重役や政治家が絡む利権などインドビジネスの難しさにリスキーさを兼ね合わした冒険エンタメ小説。地方の企業の社長である藤岡の奮闘と、現地で女神的な潜在能力の高さを奮うロサという少女がストーリーを組み立てていくが、インドという大国が男性社会である事、可能性を秘めた大国の未来を感じないではないが、混沌さが強いことなど読み応え十分な重厚な作品。

2018/06/03

蒲公英

天才少女の存在感がすごいです。クリスタルを手に入れなければならない、その焦りが強く伝わって読者をひきつけます。後半はサスペンスが一気に盛り上がりました。良い終わり方でした。

2020/10/30

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