浮雲 (角川文庫)
浮雲 (角川文庫) / 感想・レビュー
ochatomo
高峰秀子さん主演の映画を観て大泣きした原作 戦中戦後の混乱を舞台に男の浮気な心情とすがる女の哀切が延々描かれ、人生に意味はないことを突きつける 著者が従軍記者として見聞したであろう南方の自然描写が彩りとなり、引用文学による格調もあって、板垣直子氏解説のとおり「芸術感情に厚みがあって、読み終わると強い迫力に捉えられる」 初出1949年「風雪」連載 底本1955年 改版2017刊 カバー装画てぬぐい“キンモクセイづくし”(かまわぬ)
2018/02/28
バーベナ
まだ敗戦の兆しもなく、豊かなベトナム:ダラットで出会ったゆき子と富岡。終戦後、たくましく生きていくのかと思いきや富岡と再会してから、流浪するゆき子。彼のどこがそんなによいのよ~と思いながらも、ゆき子が望んでいることなのだから・・と切なく思う。
2018/01/08
わんわん
主役2人の生きることへの執着心が雑草やトカゲの尻尾のようで恐ろしかった。また視点がコロコロ変わるので酔いそうになる。ただ、私に合わなかっただけで心情の変化が巧みに描写されている、設定が面白いなど作品自体の出来は素晴らしいと思う。★★★☆☆
2020/04/02
森田
フミコスキ
2020/07/26
浅木メイ
★★★★★
2020/04/14
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