メルカトル (角川文庫)
メルカトル (角川文庫) / 感想・レビュー
ソルティ
何これ、おもしろい!出てくる人物がみんな繋がりある人で随分ご都合主義な人物相関図だな、と思っていたらまさかのそういう事か。悪い少年もドラッグストアの娘も。大仕掛けのドッキリか、何も知らない主人公を映画の主役にしてしまったような。表紙に惹かれて読みましたが内容をよく表した、少し昔の西洋の、でも今っぽい話でした!この世界観好きです。結構余韻残ります。「「(前略)だからね、あなたも親切心があるなら、早く答えるべきなの。陰気くさくて理屈っぽい女はごめんだと云っておやりなさい。女に期待を持たせるのは酷よ」」
2019/03/10
Kazuko Ohta
「映画三昧で本を読む時間がつくれないから、とにかく本屋で目についたいちばん薄い本を買う」の第2弾。のはずだったのに、思いのほか読むのに時間がかかってしまい、何やっているんだか(笑)。時間がかかったのはつまらなかったからではなく、その逆。丁寧に読みたくなるし、丁寧に読まないとついていけなくなる。まるで翻訳ものを読んでいるかのようで、乙一の『銃とチョコレート』なんかを思い出しました。異国の港町、地図収集館に勤める17歳の静かな日常がミステリーに引き込まれてワクワク。この表紙、素敵です。絵本でも読みたいぐらい。
2018/12/28
エドワード
久しぶりの異国ファンタジー。ミロナという町へはるばるやって来た孤児の少年・リュス。彼は地図収集館で働き始める。地図を探す奇妙な人たち。電話で地図の検索を依頼する<お偉いかた>。女優のエルヴィラ。アイドルのルゥルゥ、店員のダナエ、ハナ夫人、次々に女性たちが現れ、彼の生活はかき乱される。至って清廉で謙虚なリュス、何回キスされてもドギマギするばかり!地図って何だろう。私も地図マニアで居間には地球儀もある。世界を俯瞰し、人生の針路を示してくれるのが地図なんじゃないか?全ての謎が収束する終幕がハッピーね。
2018/03/08
TANGO
謎の地図とそこからはじまる冒険活劇、かと思いきや、ボーイミーツガールなお話。長野まゆみ、ならではの仮名遣いや小道具を楽しめた。それにしても「地図図書館」、あるなら行ってみたいし、見てみたい。
2018/04/08
ブルちゃん
内容的には色々な要素が入り組んだ結果、意味分かんなくなっちゃった‼‼しかしこの表紙は稀に見る素晴らしさだ🤨🤨💕表紙が好みすぎて買ったような所もあるけど、読後に見ると更に素晴らしい‼‼😍❤️
2021/01/31
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