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メルカトル (角川文庫)

メルカトル (角川文庫)

メルカトル (角川文庫)

作家
長野まゆみ
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-02-24
ISBN
9784041061664
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あらすじ

生後まもなく、流木に乗って漂っていたところを拾われて以来、十七年間、親兄弟も親戚も友人もなく、
何ごとにおいても自らの感情を封じこめ、慎ましい生活を送ってきたリュス。十七歳で救済院を出て、
ネオ・バロック様式のミロナ地図収集館の受付で働きはじめた。化石のような地図に囲まれて、
静かでつつましい日々を送っていたはずなのに、ある日リュスのもとに、地図製作技師メルカトルなる人物から、
謎の地図が届き、次々と彼のまわりで不可思議な事件が起き始める――
往年の大女優エルヴィラ・モンド、少女たちのファッション・リーダーであるモデルのルゥルゥ、私立学校の意地悪なボンボン、
黒猫のガスパール…個性豊かな面々が、リュスの変わりばえのしない毎日にさざなみを起こし・・・・・・
かじかんだ心がじんわりほどける、とびきりロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール!

メルカトル (角川文庫) / 感想・レビュー

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ソルティ

何これ、おもしろい!出てくる人物がみんな繋がりある人で随分ご都合主義な人物相関図だな、と思っていたらまさかのそういう事か。悪い少年もドラッグストアの娘も。大仕掛けのドッキリか、何も知らない主人公を映画の主役にしてしまったような。表紙に惹かれて読みましたが内容をよく表した、少し昔の西洋の、でも今っぽい話でした!この世界観好きです。結構余韻残ります。「「(前略)だからね、あなたも親切心があるなら、早く答えるべきなの。陰気くさくて理屈っぽい女はごめんだと云っておやりなさい。女に期待を持たせるのは酷よ」」

2019/03/10

Kazuko Ohta

「映画三昧で本を読む時間がつくれないから、とにかく本屋で目についたいちばん薄い本を買う」の第2弾。のはずだったのに、思いのほか読むのに時間がかかってしまい、何やっているんだか(笑)。時間がかかったのはつまらなかったからではなく、その逆。丁寧に読みたくなるし、丁寧に読まないとついていけなくなる。まるで翻訳ものを読んでいるかのようで、乙一の『銃とチョコレート』なんかを思い出しました。異国の港町、地図収集館に勤める17歳の静かな日常がミステリーに引き込まれてワクワク。この表紙、素敵です。絵本でも読みたいぐらい。

2018/12/28

TANGO

謎の地図とそこからはじまる冒険活劇、かと思いきや、ボーイミーツガールなお話。長野まゆみ、ならではの仮名遣いや小道具を楽しめた。それにしても「地図図書館」、あるなら行ってみたいし、見てみたい。

2018/04/08

エドワード

久しぶりの異国ファンタジー。ミロナという町へはるばるやって来た孤児の少年・リュス。彼は地図収集館で働き始める。地図を探す奇妙な人たち。電話で地図の検索を依頼する<お偉いかた>。女優のエルヴィラ。アイドルのルゥルゥ、店員のダナエ、ハナ夫人、次々に女性たちが現れ、彼の生活はかき乱される。至って清廉で謙虚なリュス、何回キスされてもドギマギするばかり!地図って何だろう。私も地図マニアで居間には地球儀もある。世界を俯瞰し、人生の針路を示してくれるのが地図なんじゃないか?全ての謎が収束する終幕がハッピーね。

2018/03/08

穂積

主人公リュスは救済院育ちの17歳。港町ミロナの地図収集館で働き始めた彼はある日メルカトルと名乗る人物から一通の手紙を受け取る。以来、彼の日常に不可解な事件が次々と起き始め、意図せず女たちに振り回される日々に彷徨うことに。真珠色の髪の少年ミロルに振り回される話かと思いきや、(いや彼にも振り回されるんだけど)次から次へと現れる不思議な女たちに翻弄される話だった。もう一度読み返したらまた違う見え方がしそう。白身魚のプディングを作りたくなった。

2018/03/02

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