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新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも

新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも

新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも

作家
歌川たいじ
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-06-30
ISBN
9784041062531
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「新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも」のおすすめレビュー

母の暴言・暴力から逃れるため17歳で家出…ゲイのマンガ家・歌川たいじ氏が描く毒母との愛憎劇

『新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも』(歌川たいじ/KADOKAWA)

 自分の心を傷つけた親と心から向き合うには、どうしたらいいのだろう。毒親育ちの方が抱いてしまうこの悩みにそっと救いの手を差し伸べてくれるのが、ゲイのマンガ家・歌川たいじ氏が自分の母親との関係を包み隠さず描いた『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(KADOKAWA)である。

 歌川氏はリクルート社員時代に全国紙の一面を使った広告で、ゲイであることをカミングアウト。同性のパートナーや友人・同僚たちとの日常を描いた彼のブログ「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」も大きな話題となった。

 そんな彼は父親が営んでいた業平橋駅近くの町工場で生まれ育ったが、幼い頃に両親が離婚し、母から暴言・暴力を受けるようになった。母親の暴力から逃れるため、歌川氏は17歳で家出をし、自分の人生を生きようとしたが、いくら母と疎遠になっても頭と心に焼き付いてしまった辛い記憶からは逃げられず、自信が持てない日々を送っていた。

 舞台オーディションに合格し、見事準主役を演じきったり、一流企業でトップ営業マンの仲間入りを果たしたりし…

2018/6/27

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新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも / 感想・レビュー

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たまきら

地元作家コーナーから。下町人情なんて言うけれど、墨田区のシングルファーザー&マザー率はすごく高くて、ネグレクトだってほんと、何度通報したか・・・。すごく癖のある絵だけれど、息遣いが感じられそうにリアルで、赤裸々で、気づいたら読み終わるまで時間が過ぎるのにも気づかなかった。歌川さんにとってのばあちゃんみたいな存在になれたらいいなあ、と思いつつ、今日も子供相撲の朝練に付き合ったオカンでした。・・・つか、自分レスリングは詳しくても相撲は全くわかっていなかったわ・・・。

2019/04/26

空のかなた

絵のテイストには好き嫌いがあると思います。実際私も苦手でした。でも映画を見逃したので、どうしても原作を読んでおきたくて手に取りました。主人公のたいちゃんは、自分を愛してくれないどころか、酷い虐待をする母親だったのに「美しい」「憎い」「愛し」「赦し」、亡くなった後も母親のことを思い出し手を合わせてしまう。実際にあった事実だと思うとやりきれない。最後まで読むのが辛くなったけれど、読み終えることが作者に報いることになるのではないかと感じたほどです。

2019/02/05

新田新一

作者と母親の長年の葛藤を描いたコミックエッセイです。かなり重い内容で、読んでいると胸が痛くなってきます。作者は母親からは愛情をもらえず、学校ではいじめられて、社会に出ても苦労を重ねています。それほど辛い目に遭っても、母親のことを見捨てない作者の優しさには、頭の下がる思いでした。独特の癖のある絵なので、好みが分かれるかもしれません。私の好みからは、少しずれていました。母親の死の直前に二人は和解します。この場面は感動的でした。それまで描かれることがなかった母親の顔が綺麗に描かれ、作者の思いの深さが伝わります。

2024/01/23

夕暮

壮絶なサバイバーの人生。わたしは母親にはなるチャンスがなかったから、母親が我が子を愛せないことがあるということがよくわからないけど、お母さん側から見た風景はどんなだったのかと想像する。 肉親との人間関係がうまくいかない人生は重い。自己否定とどう向き合うか。歌川さんはほんとにすごい。映画もみたい。

2019/01/24

ノビコ

小説を先に読みました。漫画だと更にグッとくる(*T_T*)

2019/09/02

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