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復活の日 (角川文庫)

復活の日 (角川文庫)

復活の日 (角川文庫)

作家
小松左京
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-08-24
ISBN
9784041065815
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復活の日 (角川文庫) / 感想・レビュー

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れみ

感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし残り30%も全身麻痺で死ぬ。そんなMM菌が不測の事態によって世界中に蔓延する…というお話。MM菌の由来や高すぎる致死率、ありふれたウィルスとともに運ばれていくということが本当に恐ろしく、新型コロナの怖さともどこか似ている気がする。世界各地の無関係そうな出来事がすべて繋がっていてジワジワと広がりあっという間に手の施しようのない事態になっていくのが怖く辛く悲しく、そこから残された人々の身に起こったことには人間が逃れられない欲望や疑心を感じざるを得ない。

2020/08/07

keroppi

新型コロナウィルスの現状を見るにつけ、この本を思い出し、久々に読み返した。細菌兵器として作られたウィルスが世界中に蔓延し、人類滅亡を迎えようとする。なんと1964年に書かれたSF小説だが、科学的解説とその当時の社会背景を踏まえて展開する話は、今読んでも読み応えあるし、なんと言っても、今を予言していたのではなかろうかという緊迫感。しかし、小松左京は、人類破滅を描きたかった訳ではない。タイトルが「復活の日」というように、人類の知恵と努力は、未来に向かって進んでいくのだ。今の事態も早く落ち着くことを祈りたい。

2020/02/24

おたま

世界がパンデミックに陥っている今こそ読みたいと思い、昔読んだときのことを思い返して読んでみた。小松左京がこの作品を書いたのは1964年。生物細菌兵器として開発されたMM-88によって世界が滅びる物語なのだが、その初期症状は「風邪」。刻一刻と「風邪」によって世界がパンデミックに覆われていく姿は、まるで今現在を小松左京が見たかのように書かれている。さらに現在の状況を小説は超えていってしまう。途中でスミルノフ教授が、滅亡していく世界に向けて発信する「知性による連帯」の思想こそ今必要なことだと思う。

2020/03/29

ばう

★★★★ 南極にいた1万ほどの人間を残して地球上35億の人類を全滅させた恐ろしい菌。残された人々に未来はあるのか?この小説が前の東京オリンピック開催の年、つまり57年も前に書かれたということは本当に驚きでしかないです。圧倒的な筆力と発想力の小松左京の凄さを改めて感じました。コロナ禍の今読むと恐怖しか感じない。だってほぼ同じ事が今世界中で起こっているのだもの。この話を全くの絵空事と読むことか出来たらもっと楽しめただろうに。このコロナ禍の今はただただ辛くなるだけでした。でも凄い物語です。興味のある方は是非!

2021/08/16

ベイス

いまから56年前に書かれたパンデミック小説。ウイルスによって社会がどのように混乱に陥っていくか、細かい描写に今のコロナ禍と重なる部分も多く、著者の想像力に恐れ入る。ただストーリーはやや拍子抜け。冒頭はサスペンス感にあふれ、いかに陰謀が暴かれていくか期待するも、謎解きは淡泊。もっとドラマチックにできたはずだが、著者の主眼は、小説としての面白さよりも、当時の社会情勢をできるだけ忠実に反映させることや、科学的な確からしさの追求にあったのだろうと推察。結果としてこの作品に独特の存在感を与えているのかもしれない。

2020/12/07

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