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ミネルヴァの報復 (角川文庫)

ミネルヴァの報復 (角川文庫)

ミネルヴァの報復 (角川文庫)

作家
深木章子
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-09-22
ISBN
9784041066119
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ミネルヴァの報復 (角川文庫) / 感想・レビュー

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nobby

序盤から描かれるジゴロの離婚をめぐる男女の愛憎劇は呆れるばかり…単なる後輩という立場での依頼に翻弄される女性弁護士が気の毒で仕方ない…当事者の失踪に殺人にと意味深かつ不可思議な事柄を読み進めながら得るのは、姑息で下劣な者への嫌悪と実直かつ優れた者ゆえ陥った事態の哀愁…込み入った真相解明を、単なる後出し説明でなくシリーズ名乗る女弁護士を適度に登場させて語らせるのが上手い。正義の天秤を司る法の女神テミス睦木に対して、昂る怒りのままに奮闘する戦いの女神ミネルヴァ横手。賛否分かれるであろう、その報復の意味は深い…

2020/08/10

ゆかーん

女弁護士の苦労って、男性弁護士の倍はありそう…。誰かを弁護するというのは、想像以上にストレスの溜まりそうですが、彼女は男性以上に仕事に邁進し、誰よりも生き抜く力を持っているように感じます。訴訟を起こされても、それに立ち向かうエネルギーを持っている強い女ですが、いざ大切なものが失われてしまうと弱いもの。女神ミネルヴァのように賢い彼女でも、この複雑な人間関係を読み解きながら進むのは、なかなか難しいようです。それでも、正義を盾に大切な人を守れるならと、必死になって行動する彼女の誠実さに胸にグッときました。

2018/12/19

buchipanda3

弁護士・睦木怜シリーズ長編。彼女の冷静でそつの無いロジカルな推理を楽しめた。語り役である友人の弁護士・横手皐月の感情に任せた言動との対比で一層その印象が際立っていたと思う。横手が自らを戦いの女神ミネルヴァに準え、正義よりも自分の怒りのために戦うとしたときはちょっと驚いたが、ある意味人間臭さが感じられるとも言える。事件は横手が翻弄されまくって混迷を極める中、わずかな綻びを見逃さずに一本の筋道を睦木が導いていく。起因に対して幾度も伏線の描写があったが少し微妙か。それでも終盤の見事な推理の畳み掛けを堪能した。

2018/10/19

坂城 弥生

複雑に入り組んだ事件だったけど、まず思ったのは辻堂が嫌な奴だってことかな。まあ不倫する男なんて結局ダメ人間なんだろうな。

2019/01/31

あゆみらい

最近、深木章子さんブーム。今までで一番よかった。さすが作者が弁護士さんだから、これを読んで少し裁判について詳しくなった。犯人にはすごく裏切られた。寂しい。

2024/03/07

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