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火の鳥9 宇宙・生命編 (角川文庫)

火の鳥9 宇宙・生命編 (角川文庫)

火の鳥9 宇宙・生命編 (角川文庫)

作家
手塚治虫
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-10-24
ISBN
9784041066386
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火の鳥9 宇宙・生命編 (角川文庫) / 感想・レビュー

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活字スキー

火の鳥そのものは一切登場することなくひたすら生々しい血みどろの歴史が描かれた乱世編から再び時を越え、シリーズ9巻は舞台を西暦二千数百年に移した宇宙・生命編を収録。単純なボリュームではぐっとコンパクトだが、生々しい歴史とはまた異なる、容赦の無い残酷なイマジネーションが炸裂する読み応えのある二編だった。ここのところ影が薄かった猿田の非モテの呪いも相変わらず。生命を繋ぐのは愛、愛ゆえに人は苦しみ、愛ゆえに苦しむのが人だとでも言うのか。

2019/04/29

かもめ(甘き絶望)

火の鳥9巻。今回は宇宙編と生命編。宇宙編ではダイイングメッセージを残して「死んだ」隊員の謎が展開される。一人の女性をめぐって恋慕が交錯し、、はたして牧村乗組員は誰に殺されたのか?/生命編はクローンが出てくる。クローン人間は真の人間でないから殺傷しまくってもよい、という考えは、当然の報いをもって終焉する //いい加減なレビューですみません。このシリーズもあと5巻です。手塚先生は偉大です。

2022/05/10

gtn

「生命編」で人間の愚かさを改めて学ぶ。番組の視聴率アップを狙い、クローン人間狩りを提案するプロデューサー。そのプロデューサーに応報が待ち受ける。因果の法則に浅知恵で歯向かってはならない。

2023/11/28

阿部義彦

宇宙編は既に読んでました。そして、約10年後に発表されたのが生命編でこちらは初めて読みました。どちらも裁きを受ける人間の物語。鳥の格好をした宇宙人が仮初めにも物語運びに積極的にかかわってくるのが特徴か。「父さんは人間よ それでいいじゃない‼」ラストの叫びが切ない。トリビュートコミック今回は私も敬服する五十嵐大介さんです。原作付きの漫画など無い時代に、小説家と作画者の二つを難なくやり遂げた手塚治虫さん、こんな人もう現れないと嘆息します。

2018/11/03

宇宙編では罪と罰、そして罪を赦すことのできる大きな愛と嫉妬が描かれていたように思う。自分が不遇なのは誰々のせいだ、と思うことはあるけれど実はそんなの関係なかったりするもので、結局その誰かがいなくても不遇なので自分が変わるしかないことがほとんどだったり。生命編ではわかりやすく生命を弄ぶなということがテーマに置かれているように思う。クローン人間が殺される様をエンタメとして流すテレビ局と、クローン人間なら殺しても良いとそれを受け入れる大衆のどちらかが狂ってるということもなくどちらも狂ってる。

2021/04/15

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